――第1話では、純と誠とのキスシーンもありました。
谷原さんがインされた最初の日に、いきなり3シーンぐらいキスシーンがあったんです。これには、谷原さんが「女優さんともこんなにキスしたことない!」とおっしゃった気持ちも分かるなと思いました(笑)。最初に台本を読んだ時は誠役が誰になるのか分からなかったのですが、谷原さんだと聞いて、誠さんだと思いました。そういうこともあり、初日からすごく自然にできたと思います。
――誠には艶っぽい顔を見せる純ですが、BLが好きな腐女子の三浦さんには率直な意見というか、結構皮肉めいたことを言いますよね?
三浦さんは純を振り向かせようとちょっかいをかけてくるんですけど、純にはすごく自分勝手な面もあって、面倒くさいなーとも思っているんですよね(笑)。2人は全然タイプが違うのでバランスがよくて、とても可愛らしい関係だと思います。三浦さんがみんなに隠している“腐女子”であることを純だけが知っているので、そこに共通点も感じていますし。さらに純はいつか家庭を持ちたいと思っているので、この女性なら自分を分かってくれるかもしれない…とも思っているんですよね。後半になるにつれて、純と三浦さんの関係性はどんどん変化していくので、そこは楽しみにしていただきたいです。
――では、最後にご覧になる皆さんにメッセージをいただけますか?
純のように、人に言えないものを抱えている方たちに何かが伝わる作品になると思いますし、LGBTを全く知らない人には多くのことが伝わる作品になっていると思います。人それぞれに受け止め方は違うと思いますが、面白いと感じていただけたらうれしいです。
取材・文=及川静
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)