今回は2本立てで、第1話「わからない言葉」では僕はイヌ役を、第2話「笑って忘れて」は、小西真奈美ちゃんと夫婦を演じます。2人の夫婦は、全く関係はないんだけど、やっぱり僕は「蒲田行進曲」('99、'00年)のヤスを思い出すんだよね。そういう要素は今回全くないけど、稽古に入る前の今の段階だと、何か近い感じになるかなと。2人だけですごい掛け合いがあるんですよ。それが20年前、真奈美ちゃんとやった小夏とヤスを思い出して。「蒲田行進曲」のヤスは、階段落ちに向けてどんどん狂気に陥っていくんだけど、実は最初の方はとても優しい人でね。今回の役は、何でも受け入れてくれる、そのころのヤスを思い出すのかな。「笑って忘れて」は、優しい夫婦の話で、笑わせると奥さんが記憶をなくしちゃうんですね。彼女のことを受け入れて、何度も同じようなことをずっと説明してあげる。その優しいところに、僕は悲しさが出てきちゃうんじゃないかなって。すごい面白いんだけど切ない。いや、分かんないよ、稽古をやってみないと。ヤスを意識して演じようとかもちろん全く思ってないし、稽古に入ったら一切そんなこと思いもしないだろうけど、真奈美ちゃんとなら、きっと化学反応が起きるだろうなと思うし、いろんなものを超越できるような素晴らしい芝居になっていくと思う。それだけ僕はすごく信頼してる。
きっと稽古場でどんどん変わると思う。初日に全く違う感覚で板の上に立ってる可能性もある。京都へぜひお越しください。
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