「いまのわたしだからできる!」母親役初挑戦の矢田亜希子が激白!

2010/12/01 11:00 配信

ドラマ インタビュー

初の母親役に挑戦した矢田亜希子スタイリング=大沼こずえ(kind) ヘアメーク=杉村修 ワンピース 17万5350円(CACHAREL/ショールームリンクス tel. 03-3497-1133)

KDDIが配信するauユーザー向け映像コンテンツ配信プロジェクト「LISMOドラマ」の第19弾「空にいちばん近い幸せ」~映画『ジーン・ワルツ』ANOTHER STORY~が12月3日(金)より配信開始となる。この作品は、ある夫婦に訪れた悲しい出来事が新たな生命へとつながっていたという、家族の愛と生命の不思議を描く、感動の物語。本作で初の母親役や、初の出産シーンに挑戦した、主演の矢田亜希子にインタビューを行った。

――家族の愛と生命がテーマの作品ですが?

「台本の中に『こんなにたくさんの人たちが無事にこの世に生まれてきたということ。それ自体が奇跡』っていう言葉があるんですが、その言葉はわたしがこの作品に出合う前からずっと思っていたことだったので、その言葉を見つけた時に『(この作品を)やるしかないっ!』って思いました。わたしも『こうやって健康でいられるだけで奇跡的だ』って毎日思いますし、子どもができてからはより強く感じています。子どもが笑ってくれていることや、元気に走り回ってくれていることがすごいことなんだって肌で感じているからこそ『わたしが伝えたい』って思いました」

――初の母親役ということですが?

「『いまのわたしならできる』って思いましたね。台本を読んだ時に“母性”というものをすごく感じたんです。実は、数年前まで母性っていうものが全く分からなかったんですが、子どもを産んだことによって実感できた。数年前のわたしだったらリアルにできなかったんじゃないかな…」

――見どころのシーンは?

「砂羽の感情の変化を見逃さないでほしいですね。特に注目してほしいのは、夫婦でそろって山登りをして、思い詰めていた思いをだんなさんに預ける場面です」

――物語の中で、生命の不思議を感じさせる神秘的な出来事が描かれていますが、矢田さん自身が体験されたお子さんにまつわる神秘的な体験は?

「子どもが新生児の時に、それまですごく泣いていたのに、わたしの胸元にきたらピタッと泣きやんだことですかね。『(この子は)ここが落ち着けるんだ…』ってすごく実感できたんです。おなかの中でずっと聞いてるわたしの声とか鼓動を覚えてるんだなって感じましたね」

――演じた砂羽同様、一児の母親である矢田さんが子育てで気を付けていることや大変なことは何ですか?

「まだ小さいので何がいけないことなのかを教えないといけないんです。教えるためにはしかることってすごく大事なんだけど、しかることってすごくパワーと根気がいるってことを同時に実感してて…それでもしからなきゃいけない。それが大変ですね(笑)。でも、それで親のありがたみが分かると思うんです。わたしなんか高校生になっても怒られてたんで(笑)。本当にしつこいくらい母はわたしを常にしかってくれて…でも、それって愛情がないとできないことじゃないですか。だからこそしかるって大事だなと思ってますね。あと、言い聞かせることも大変だし、難しい。『これどうやって言えばいいんだろう』って悩むことが多いです。一番大切にしていることは『気を長く持つこと』ですね。やっぱり自分の感情だけで怒ったりするのは良くないので」

――これからの活動については_

「『いまのわたしにできることは何でもすべてやりたい』って思っています。この役とかこの作品っていうより、何でもやってみたい。今回も、初めての妊婦さん役や、初めての出産シーン、初めてのお母さん役と、初めてのことばっかりだったんですけど、いまのわたしだからできたことでもあったし。出産シーンでも、何年か前だったら『えー! 出産シーン!?』って戸惑っていたかもしれない。若いからこその恥ずかしい気持ちもあったかもしれない。でも、出産って全然恥ずかしいことじゃないし、そのことを分かってるからこそできたっていうのもあると思うんです。自分が経験できたことが、こうやってリアルに表現できることがすごくよかったって思う。自信を持って皆さんに見せられる。『出産ってこうだったよ』って監督にも言えるし、現場で『じゃあ頭が出るタイミングはここですか?』みたいな(笑)。そんな時に『経験が役立ってる!』『経験が身になってる』って感じられるんです。この作品を通して『ちゃんとリアリティーを皆さんに見せられるんだ』って思ったらすごくうれしくて、自分の人生の中で経験してきたことを表現していきたいって思いました」

――携帯での配信という新しい形式ですが?

「1人でも多くの女性の方に見てもらいたいですし、1話が5分という短さなので本当に見やすいと思います。ストーリーは重いんだけど、すごく神秘的でとってもすてきな話なので絶対共感してもらえると思います。この作品はわたしにとって、特別な作品になりました。もうちょっと大きい画面で見てほしい(笑)っていうのもありますが、出先でも見られるっていう特権がありますから気軽に見てもらいたいですね」