東京パフォーマンスドール、“平成ラストライブ”で新時代へ希望の光

2019/04/29 22:18 配信

アイドル

東京パフォーマンスドールが平成最後のワンマンライブを行った


1曲目から“一目ぼれ”


TPDのワンマンは3月17日の渋谷 LIVE CIRCUITファイナル公演以来だが、その後も赤の流星インタビューや、同・ワンマン、じょにーを訪ねて三千里…上西星来の「NEXT JAM」取材、橘二葉の新喜劇…じゃなくて「REizeNT~霊前って…~」取材、リーダーのLINE LIVE…は勝手に見ていただけか。

ありがたいことに定期的に現場でお会いする機会はあったものの、やはりグループのワンマンは格別。

本人たちの気合乗りも違うだろうし、こちらも前の晩から眠れないほどワクワクした。ましてや、2018年9月1日以来のDMM VR THEATERだ。気合が入らない方がおかしい。

お客さんも前回のVR THEATERは中盤にリーダー・高嶋から促されるまでおとなしく座ってライブを見ていたのに、今回は最初っからオールスタンドアップ状態。それは高嶋がお昼のLINE LIVEで「最初から立って見てくれたらうれしい」とお願いしていたのももちろんだが、誰もが待ちに待った舞台だったからだろう。

そんな会場の熱気を肌で感じながら、流れてくる映像と音楽に身を任せていると、6人が現れ、高嶋の「ダンスサミットVRへようこそ、今日はみんなで歌って踊って楽しんでいきましょう!」のあいさつから、1曲目にいきなり「SHINY LADY」を持ってきた。

なるほど、スマホの電源の切り方が分からなくなりがちな脇あかりが「一曲目から…」とウッシッシな絵文字を付けてツイートしていたのは、こういうことか。

本編あるいはアンコールのラストを飾ることが多い曲だが、1曲目に聴くとまた趣を異にしてイイ。個人的にも大好きな曲とVRの融合に心拍数がグングン上がっていく。

輝く星のような光が下から上へ昇っていく演出もいいし、メンバーの手の動きに合わせてそれが動くのも気持ちいい。それにバキバキのダンスブロックでの激しい映像表現もまたソソる。

1曲で既に1ライブを見終えた後のような多幸感を味わっていると、2曲目には浜崎香帆と橘が考案したLovelyダンスでおなじみの「Lovely Lovely」。

リリースされたのが前回のダンサミVR後だったこともあり、当然こちらもVRシアターはじめましてだったのだが、抜群に映える。途中から生でMVを見ているような錯覚すら覚え、ダンスや歌はもちろん、「DOKI DOKI」とか「Lovely」とかデカ文字が飛び出してくる演出。

みんな大好き「ピッタラッパーリ」の時に泡のようなものがふわっと出てくるところもかわいらしさを助長していた。

Lovelyなムードが充満してきたところで、前回のダンサミVRでもあった「Honey!Come Come!」「Kiss x Bang Bang!」「現状打破でLove you」の、通称「ハニカム Kiss でLove you」(※名称は非公式)メドレー。

赤い車でドライブに出掛けたTPDは、浜崎のルンルン気分が表に出ちゃっているかのような歌い出し、髪をバッサリ切って印象が変わった櫻井紗季のいさきカットインVR、と見どころが怒涛のように続き、「Kiss―」では投げキス×ハートの演出だったり、メンバー6人が3×3になってハートの中に入ったり、こちらもラブ多めの展開。

「現状打破―」では、新年度最初にして平成最後のSEIRA様「瞬間でひっとめぼれ」がもふっと決まり、いい平成の締めくくりになりそうな予感。個人的には「パラリなう」の文字表示にクスリなう。

このキュートな流れを変えたのは「Collection feat ☆Taku Takahashi(m-flo)」。こちらもVRライブデビューだが、長年VRでやってましたけど感があるほど、自然に映像とのリンクが行われていた。

さすがは6人のハッピーガールズ。短いスパンで完成度の高いものを作り上げてくれた彼女たちに敬意を表したい。