東京パフォーマンスドール、“平成ラストライブ”で新時代へ希望の光

2019/04/29 22:18 配信

アイドル

【写真を見る】TPDのパフォーマンスにはいつもDOKI DOKIさせられる


VRの申し子・ここにあり!


後半戦1発目は、この舞台と最も相性が良い曲と言っても過言ではなさそうな「Shapeless」。

こちらもミュージックビデオそのままの世界がステージに広がっているかのようなシンクロ感と、リリースして約1年間、大事に歌ってきたのが分かるボーカルの成熟具合が、たとえ薄いベールに包まれていても、あまりにもクリアに見えた。

終盤の上西をほぼセンターにした「星座になれる~」のフォーメーションとポーズが、いつもと違って見えたのもVRシアターならではなのだろうか。

続く、先代TPDより歌い継がれる名曲「ダイヤモンドは傷つかない -Rearranged ver.-」では、大都会のビル群が映像で映し出される中でパフォーマンス。

果たしてこのダイヤモンドたちは令和になり、新しい時代にどんな輝きを放つんだろう…と物思いにふける余裕もなく、ノリのいい音楽とともに高嶋の「まだまだイケるよね~」のあおりから「FREEDOM」へ。

ラップ調のボーカルから、いつの間にかライブハウスにステージが変わったかのようにガンガン攻めまくるTPDたち。生半可なラップってともすれば“棒読み”になりがちだが、TPDのラップは全員聴いていて心地いい。

この時間がエンドレスで続けばいいのに、と浸っていると橘の「皆さんタオルの準備はできてますか~?」のあおりから、タオルソング「Are you with me??」へ。

一部、慌ててナイロンを開けてタオルを取り出すファンもいたが、みんな準備万端タオルを振り回し、背景の大玉花火映像も相まってフライングで夏がきたかのような盛り上がり。

そのムードのまま「Hey, Girls!」タイム。光の演出をも切り裂くかのような高嶋の歌い出しから、こちらも確実にボーカルの幅が広がって自信をつけた感じの脇の歌唱へと続き、サビでは「HEY!」「YEAH!」「HI!」の文字も後押しして、“誰とも比べられない”唯一無二の空間がそこにはあった。

終盤、高嶋と浜崎の掛け合いボーカルで、向き合って歌っている間を笑顔のSEIRA様が割って入ったのも印象的だった。

そして待ちに待った時間が…。そう、強めのレーザー光線が会場と脇の突き出した指を照らしたと思ったら、ちょうど前回のダンサミ以来に生で見る「逆光×礼賛」だ。思わずノートを放り投げて踊り狂いたくなるのを必死に抑えた。

“エモい”って言葉はここで使わなきゃいつ使うの?と言いたくなるくらいそれはそれはエモく、エモーショナル・オブ・ザイヤーは決まったんじゃないかなと、勝手に脳内で受賞式を行う程度には感情が持っていかれていた。

高嶋を先頭としたピラミッドフォーメーションも胸アツ。何度でも書くが、6人でもこのフォーメーションの破壊力は全く損なわれない。激し目のレーザー光線がたっぷり降り注ぎ、もういっそレーザーになりたいと思ったファンも少なくないのでは。いや、いないか。

そのまま激し目のノリで“後半たたみかけ三銃士”の1曲「DREAM TRIGGER」へ。あと2曲は?と聞かれると困るので、話を変えると今回もメンバーが引き金を引いたら銃で撃ったような演出が。

このキュートな銃撃者たちは何発撃つんだい!ってくらい華麗に撃ちまくり、本編ラストはデビュー曲「BRAND NEW STORY」。

“光のドア”を開ける演出あり、間奏の二葉ダンスからのキック、そしてその辺の扇風機より風がきそうな菜七ヘッドロールに合わせて光の演出もされており、この舞台ならではのBNSで幕を下ろした。