続く第2話(23日放送)では、そんな樹につぐみの感情が爆発。雨の中、「全部勝手に決めないでよ。ひとりで結論出すのやめてよ!」「好きなの。鮎川くんのことが好きだから、病気になったらどうしよう、死んじゃったらどうしようって不安でたまらないの」と思いをほとばしらせ、2人はその後、キスを交わした。
つぐみの思いが樹の心を溶かした美しいキスシーンに、SNSでは「今回は寸止めじゃなかった!」「美しすぎる奇跡のキス!」「泣きすぎて頭痛い…」といった感動の声が上がった。
序盤2話でお互いの思いを確かめ合った樹とつぐみ。だが、2人の本当の闘いの日々はこれから。5月7日放送の第3話では、つぐみの父・元久(松重豊)が2人の前に立ちふさがる―――。
そんな本作では、樹とつぐみのお互いを思う気持ちだけでなく、車いす利用者が日々接する困難も丁寧に描く。第2話で描かれた、障がい者用駐車場に置かれたコーンのために車いすドライバーが駐車できなかったり、視覚障がい者用の点字ブロックが車いす利用者にとっては通行の困難になってしまったりなど、車いす利用者の日常生活に潜む困難や矛盾には、ハッとさせられるものも多い。「歩けないからって死ぬわけじゃない。でも合併症で命を落とすことはある」という樹の母・文乃(麻生祐未)が語る合併症の恐ろしさもリアルだ。
そうした一つひとつのエピソードが本作にリアリティーと説得力を与えているからこそ、傷ついた樹と彼を支えるつぐみの思いに涙が止まらない。泣けて、キュンとする“うるキュン”な二重構造が、視聴者の心をがっちりとつかんでいるのだ。
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