――圭吾と勇吾は顔こそ同じですが、性格は正反対です。渡辺さんにも周りの人が驚くような一面ってありますか?
結構、話好きです。どんな現場でも空き時間はキャストの皆さんやスタッフさんと話をしているのが好きなんですよ。
今回は、高橋克典さんと倉科カナさんが会話していると、「何、何?」って聞くようにしています。お二人ともグルメで、どこのレストランがおすすめとか、どこの料理がおいしいとかいう話で盛り上がっているので。
地方だと、その土地ならではの名物をいただくことが多いですけど、東京にいると自宅で食事することが多いし、出掛けるにしても行く店って決まっているんです。東京でちょっとしたときに使えるしゃれたレストランがあったらいいなと思っていたので、克典さんと倉科さんの会話が貴重な情報源になっています(笑)。
――今回はクランクインの時点で、最後まで台本がほぼ完成していたとのこと。役作りには役立ちましたか?
大変助かりました。話が複雑なので、いろいろ整理整頓して演じないといけません。もし最後まで話がわからなかったら、全てを理解するのに非常に時間がかかったと思います(笑)。ゴールが分かっているので、赤城がそのときどきどんな気持ちで捜査に当たっているのか、心境を逆算して作っていけるのはありがたいです。
この作品って、登場人物の誰もが心の中ではどんな思いを抱えているのか、本心はどこにあるのか。その思いがどう展開して、物語がどこに進むのかまったく読めないですよね。
赤城も何を考えているのか分からない部分がある方が面白いと思って演じていますので、そこも楽しんでいただけたらうれしいです。
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