TPD橘二葉×林希“親子”対談(前)「こんなにお芝居のことを考えるようになったんやな」

2019/05/06 06:05 配信

アイドル インタビュー

クールに決めてくれた林希と橘二葉撮影=蒼野星流


橘「TPDは笑顔で動いていればいいかなって(笑)」


――TPDの時との違いはありますか?

橘:全く違います。TPDの時は何ていうか、そのぉ…。

林:言っちゃいなよ。

橘:笑顔で動いていればいいかなって(笑)。

林:言っちゃったよ(笑)。

橘:違うんです、違うんです。変な意味ではなくて、TPDの場合は笑顔で元気に踊って表現することと、振りをそろえることが大事。ミュージカルは振りもそろえつつ、役としてのポーズだったり、踊り方があるんです。

舞台の上では、橘二葉ではなく「三葉」なので。歌い方も変わってくるから、ボーカルレッスンでもいい刺激を受けています。

――声の出し方も違うということですか?

橘:私はずっとおなかから声を出していたんですけど、歌の先生からそれはやらない方がいいって言われたんです。

――腹式呼吸とは違う方法?

林:さぁ、どうでしょう(笑)。

橘:「どうでしょう」って何ですか(笑)。今は、声の出し方を学んでいます。

林:声の出し方は人によって違うと思います。もともとおなかから出ている人もいっぱいいるので、無理やりそれに合わせようとすると二葉の声じゃなくなってしまいますからね。

――レッスンを経て、急に野太い声になっていたらびっくりしますよね。

林:それ、ファンの人たちはショックですよね。何を学んで来たんやって(笑)。

橘:確かに(笑)。

――“現状打破”したのかなって。

林:うまい!

橘:おぉ~、さすが!(笑)

――インタビュアーが(笑いを)取りに行っちゃマズいですね(笑)。ちょっと悪いクセが出てしまいました…。今、稽古をしている中で、二葉さんから林さんに聞いてみたいことはありますか?

橘:「三葉」としてセリフを言っているんですけど、それに体が付いてこないんです。自分がやりたい動き、しゃべり方があるんですけど、それをうまく表現できなくて。どうすればいいのか悩んでいます。

林:今、二葉の話を聞いていてめっちゃ感動したんですけど、この人は全くお芝居に興味がなかった子やったんですよ。

橘:そうでしたね。

林:こんなにお芝居のことを考えるようになったんやなってびっくりしました。

――昔は、それほどお芝居に興味がなかった?

橘:全然興味がなかったです。

林:全然(笑)。

――今「それほど」って少しオブラートに包んで聞いてみたんですけど、はっきり否定しましたね(笑)。やっぱり、歌とダンスが好きだった?

林:ダンスだよね。

橘:ダンスは本当に大好きで、お芝居も歌も興味がなかったです。特に演技は絶対できないと思っていたので苦手意識がありました。

林:二葉が子どもの時に和歌山でコントをやっていて、殿様役をめっちゃ楽しそうにやっていたんですよ。

橘:ワークショップに行ったりしていて、エチュードは楽しかったんですけど、役があると決められたセリフを言わなきゃいけないという思いが先に来ちゃうから、どちらかというと苦手でしたね。

林:エチュードの方が難しかったりするんやけどね。あれは、自分の殻をやぶらないとできないから。そっかぁ、エチュードはいいけど、セリフがあると苦手意識を持ってしまうんか。じゃあ、今回はセリフなくそうか(笑)。

橘:それは嫌だぁ~(笑)。