Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔主演のドラマ「ミラー・ツインズ Season1」(毎週土曜夜11:40-0:35フジテレビ系)で、圭吾(藤ヶ谷太輔)に協力する新人刑事の久能詩織を演じている武田梨奈。役作りのため髪をバッサリとカットとし、正義感あふれる詩織を熱演する武田だが、明日5月4日放送の第5話で特技の空手を生かしたアクションが披露されることがわかった。
「ミラー・ツインズ」は幼少期の誘拐事件によって、生き別れた双子の魂のぶつかり合いを描く心理サスペンス。藤ヶ谷太輔が双子の行方不明の兄・勇吾と、刑事となった弟・圭吾の一人二役に挑む。ドラマは新章に突入。20年前の誘拐事件の裏が明らかになってくると同時に、圭吾と勇吾をめぐり混迷を極める物語の見どころや、新境地ともいえる役柄に挑んだ感想などを武田に聞いた。
結末をいったん消し去って演じています。今回は(高橋)克典さんとご一緒というのが本当にありがたいです。ワンシーンごとに克典さんが、「この場面は、あとであのシーンの重要な伏線になるから…」といろいろアドバイスを下さるんです。私がリハーサルで演じてみて、どうもしっくり来ない時があるんですけど、そういう時も克典さんがすぐ気付いて、相談に乗って下さるんです。
クランクイン前は「詩織は演じるのが難しい役になるだろうな」と、とても不安でした。展開が分かっている上で、次々と衝撃の真実と対峙していかなくてはいけないので。監督や現場の皆さんと積極的に話をしています。
この作品は、登場人物全員が何かしらの“闇”を抱えていて、詩織はそのひとつ一つを暴いていくポジションだと思っています。
父親が上司というのも大きいですね(詩織の父親は捜査一課長の久能源一郎(石黒賢))。父を尊敬はしているけれど、コンプレックスの原因でもあるので。「エリートの父親のお陰で、まだ若いくせに女だてらに刑事になれた」と周りから見られているのを、詩織はひしひしと感じているはずです。でもそう思われるのが嫌でしかたない。だから仕事ではお父さんとの接点をできるだけ持ちたくないのに、圭吾さんを助けるためお父さんに頼るんですよね。その複雑な心境をしっかり表現したいと思っています。
そのことも詩織を演じる上で役立っています。と言うのも、詩織を演じる上で私の中で意識していたのが年齢と性別だからです。刑事課は女性も少ないし、若手もほとんどいません。克典さんをはじめ、ベテランの皆さんの中にいると詩織の「なめられたくない」「早く認められたい!」という気持ちを自然に作ることができてます。
まだ明かせませんが、詩織にもいろいろあります。これからそのバックボーンが徐々に描かれていくので、「そんなことがあったの⁉」とぜひ驚いてほしいです。
監督からは最初、出来るだけ子供っぽさをなくし、新人刑事だけれど、「私はもう一人前だ」と思う気持ちを強く持つよう言われました。だから劇中でも上司の皆川さんに意見を言うとき、遠慮がないし口調も強くしています。さらに監督から声のトーンも少し低めにしてほしい、とのリクエストを頂いたので、「私は刑事」という思いを意識して声をワントーン低くしています。
圧倒的に圭吾さんを選びます! 誠実なところがいいです。女性って恋愛に刺激やスリルを求めるって言いますけど、私の仕事自体、刺激がありすぎるじゃないですか(笑)。スリルしかありません。プライベートでは心穏やかでいたいので、絶対圭吾さんです(笑)。
藤ヶ谷さんと克典さんに「そういうタイプだとは思わなかった」と言われたんですが……克典さん演じる皆川さんとのシーンで「行くぞ」「はいっ!」と歩き出す場面があったんですが、1回目はこけて、2回目は近くにあった車のミラーガラスにぶつかってしまって。お二人から「すごくしっかりしている女の子だと思っていたけれど、違うんだね」と言われてしまいました。ちょっと恥ずかしかったです(笑)。
前半の詩織はとにかくしっかりしていて、新人なのに自分から率先して捜査に加わっていきました。とても前向きですが、一方でなぜそこまで刑事という職業に固執するのが、謎でもあります。後半に向け、詩織の内面も描かれ、彼女の弱みも判明します。そこで頑なだった詩織の女性らしい一面も垣間見えるので、心境の変化も見て頂けたらうれしいです。果たして詩織はただ事件を追う者なのか、そこには何か別の意味もあるのか、という点も含めて。
克典さんからも「結末がわかっているからあえて言うけれど」と詩織を演じる上でとても大切なことを教えて頂きました。話をうかがい、鋭いナイフのような克典さんの言葉に、ドキッとしたんです。その衝撃をぜひ視聴者のみなさんに届けたいと思っています。
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