――今回の衣更月や、「なつぞら」の照男など、全く異なるキャラクターを演じていますが、役づくりはどうされているのですか?
身の回りにいる人の中からそのキャラクターに近い人を見つけ、その方には申し訳ないですが、観察させてもらって、役のイメージをふくらましていきます。完全に参考にするわけではないのですが、やはり頭の中で想像するだけではなく実際に動いていたりすると、イメージしやすい気がします。
衣更月は執事という特殊な職業だったのでなかなか周りにはいなかったのですが、所作を教えてくださった先生にお会いして、参考にさせていただきました。こっそり真似するのではなく、コミュニケーションを取るのもポイントですね。
あとは、現場で監督とすり合わせをして、現場の雰囲気や相手の出方などをみて、現場でキャラクターをつくり上げています。自分が考えるイメージと、ある程度の余白を持って現場に行くように心掛けています。
――そのために努力していることはありますか?
自分自身、今まで生きてきた中で見たり経験したりしている量が乏しいと思っているので、知らない職業もたくさんありますし、見たことないものも多いので、最近は知らないことも興味がないものも接していくようにしています。
ささいなことですが、最近、今まであえて触れてこなかったゴルフに挑戦してみたら、意外と楽しくて。やはり経験をしているかどうかは演じる上で武器にもなるので、これからもいろんな経験を積んで役に活かしていきたいです。
――それでは最後に、今後はどのような役に挑戦したいですか?
狂気的な役やサイコパスな役などをやってみたいです。人の中にある二面性を表現することに興味があります!
取材・文=玉置晴子
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