<プレバト!!>立川志らく、十七音にプライドを懸ける!「降格になるともろにヘコみます」

2019/05/16 11:00 配信

バラエティー インタビュー

「プレバト!!」俳句査定ランキングで大活躍中の落語家・立川志らく(C)MBS


――句も毎回、斬新ですよね。落語家さんならではの発想法があるんでしょうか?

最初に出たときは“凡人査定”だったんですね。そしたら事務所のある人に「これはバラエティーだから、自分がいいと思ってたってしょうがない。先生がすごいと驚くような句に寄せてかないと」と言われまして。それで夏井先生の句集を買って全部読んだんですね。

そうしたら、ぶっ飛んでいるんですよ、先生の句が。

それで、じゃあ俺もぶっ飛んでみようって思って詠んだのが「ガンジーのような足が出る砂日傘」(才能アリ1位。この句で特待生に昇格:2018年7月19日放送)あたりですね。夏井先生の影響は大きいです。“チルドレン”って言っていいくらい影響受けています。

心掛けているのは「映像が浮かぶ句」


――今までで会心の出来だった句は?

「婆やは蜜柑食べ続ける妖怪」(添削なしで2級へ1ランク昇格:2018年12月20日放送)と「桜隠しキリストめける干したシャツ」(3級へ1ランク昇格:2019年4月11日放送)の2つはよかったかなと。

「婆や~」は(五七五で詠まない)破調です。夏井先生が「破調は素人がやると絶対失敗する」とおっしゃってたので、あえて自分の中でチャレンジしたんです。

最初、婆やが蜜柑を食べているさまを五七五で詠んでみたら、何だか陳腐で。破調で詠んでみたら「破調が成功してる」と。そういう経緯もあって、自分の中では印象的な作品ですね。「桜隠し~」も、和の桜とキリストという西洋のイメージが合うかなという挑戦でした。

――志らくさんの俳句の強みは何でしょう?

“映像が浮かびやすい俳句”を心掛けています。落語でもそれは同じで、いかに観客の頭に映像が浮かぶかを意識していますね。聞き終わったときに、「映像を見たような感じがした」ってお客さまに言われたい、言わせたいというのがあるので。俳句も「うまい」と言われるよりポンと絵が浮かぶものがいいなと思います。