――“俳句査定ランキング”では、名人10段で星2つの梅沢富美男さんが君臨しています。梅沢さんの俳句はどうご覧になっていますか?
梅沢さんは、普通の人の発想じゃないところからワードが飛んでくるんですよね。私はメンバーの中で梅沢さんの俳句が一番好きですね。
でもね、番組でも言ったんだけど、梅沢さんは“ミスタープレバト”だけど、もう視聴者は飽きてますよ、と。梅沢さんにとって代わるのは誰かといったら私でしょう、と自分の中ではそういうつもりでいます。「御大、もうそろそろいいですよ」とね(笑)。
――そんな志らくさんの快進撃を止めちゃったのが、現役東大生の鈴木光さん。
東大生って全部論理があって、その上で彼女はおそらくセンスがあるからそれがうまくハマる。だけど、こちらは論理じゃなくて感覚でいくから、論理で負けるとものすごく悔しいんですよ。
最後は感覚・センスが上回るはずだというのがあるんだけど、今の段階ではその論理に負けてしまっている。
それで、彼女みたいにポッと絵が浮かんできれいな俳句ができないかと思って詠んだのが「走馬燈に駆け込む書初めの午」(3級で現状維持:2019年1月10日放送)。影響されているんですね、彼女に。これも、私はいいのが詠めたと思ったんですけどね。そしたら「走馬燈は夏の季語だから」ってことで、現状維持になっちゃった。あれは悔しかったですね。
――志らくさんをそこまで夢中にさせる俳句の魅力って何ですか?
俳句はものすごくセンスを問われます。芸人ってテクニックも大事だけど、最後はセンスなんです。俳句っていうのは言葉のセンスだから、センスがもろに問われるんですよね。
この十七音に、自分のドラマを誰もがいいなと思える形で描写する。プライドなんですね。他のジャンルで才能ナシでも「ああ、やっぱりダメだったか」って思えるんだけど、俳句で現状維持になったり降格になるとものすごくヘコみますね。プライドを傷つけられる。それが全国ネットでもってみんなに見られちゃうんですからね(笑)。
――俳句を作ることは楽しいですか?苦しいですか?
苦しさはないんですね。もともと好きで10年間やってたから。本当のプロの先生に教えてもらいながら、センスのいい芸能人が集まる中で戦うのは本当に楽しいです。自分のスケジュール見て「プレバト!!」の収録が近づいてくるとワクワクしますもん。遊園地に遊びに行くみたいなワクワクした感じが俳句の収録にはありますね。
――最後に、今後の「プレバト!!」での目標をお願いします!
とりあえず早く名人の“段”の方に入って、梅沢さんや東国原(英夫)さんたちと同じポジションで戦いたいですね。
胸を借りるんじゃなく、がっぷり四つで戦える位置に早くいきたいです!
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