五関晃一主演、手塚治虫原作の過激舞台「奇子」のメインビジュアルが解禁

2019/05/16 18:06 配信

芸能一般

手塚治虫の同名漫画を舞台化した「奇子」メインビジュアル

A.B.C-Zの五関晃一が単独初主演を務め、三津谷亮味方良介駒井蓮深谷由梨香松本妃代、相原雪月花らフレッシュなキャストが出演する舞台「奇子(あやこ)」のメインビジュアルが明らかとなった。

手塚治虫の漫画作品「奇子」が生まれたのは、戦後復興を遂げ高度成長期をひた走った日本社会が大きな曲がり角に差し掛かった1970年代前半。「ビッグコミック」(小学館)で1972年から1973年にかけて連載された。

敗戦直後の東北の農村地帯で、大地主一族の遺産相続を巡る骨肉の争いと、恐ろしい欲望の果てにこの世に産み落とされた奇子。一族の体面のために土蔵の地下室に幽閉され、下界から隔絶して育てられた、言わば“純粋培養”の奇子は、やがて性に対して奔放な美しい成人女性として世に放たれていくことになる。

「奇子」は、少女監禁や近親相姦などセンセーショナルな描写も巧みに取り入れつつ、人間の心の闇や犯罪、グロテスクで過激な表現などを描く手塚の「黒い」作品群の中でも、代表作とも言える作品だ。

今回の舞台では、上演台本・演出を中屋敷法仁が務め、血族という逃れることのできない鎖のような「絆」で縛られた一族を、鮮烈で演劇的に描き出していく。