五関晃一主演、手塚治虫原作の過激舞台「奇子」のメインビジュアルが解禁

2019/05/16 18:06 配信

芸能一般

手塚治虫の同名漫画を舞台化した「奇子」メインビジュアル

STORY


青森県で500年の歴史を誇る大地主・天外一族。村では絶大な富と権力を誇っていたが、終戦後の農地改正法により、その勢いは静かに衰えつつあった。

太平洋戦争から復員した仁朗(五関)が帰ると、家には奇子(駒井)という妹が生まれていた。それは父・作右衛門と兄嫁・すえ(深谷)の間に生まれた私生児だった。兄の市朗(梶原善)が、遺産ほしさに妻であるすえを差し出したというのだ。

「うちは異常な家だ!狂ってるんだ!」

そんな仁朗も、しかし、GHQのスパイとして仲間を売って生き延びて来た。組織の命令により、さらなる陰謀に加担して行く仁朗。仁朗の犯した罪、一族の犯した罪=奇子が複雑に絡み合い、やがて奇子は土蔵の地下に閉じ込められ、死んだことにされる。

それから11年後、末弟・伺朗(三津谷)は強く反発している。

「うちの家系はまるで汚物溜だ。犬か猫みてぇに混ざり合って、そのつど、金と権力でもみ消したんだ…」

さらに11年後、地下で育てられ続けてきた奇子は、伺朗により地上へと出される。隠蔽した罪や過去が、次々に暴かれ、やがて一族を滅ぼすことになる。地方旧家の愛欲、戦後歴史の闇を描く因果の物語。