佐々木蔵之介、“艦長”西島秀俊は「いかなるときもブレない」

2019/05/21 18:30 配信

映画

5月24日(金)公開の映画「空母いぶき」で、自衛隊初の航空機搭載型護衛艦“いぶき”の副長兼航海長・新波を演じた佐々木蔵之介撮影=横山マサト


かわぐちかいじの同名漫画を原作とした映画「空母いぶき」(5月24日・金公開)。国籍不明の武装集団に日本の領土を占領された遠くない未来を舞台に、この国が保ち続けた平和を守ろうとする人々の姿を描いたサスペンスだ。日本映画界を代表する実力派キャストが顔をそろえる中、佐々木蔵之介は敵と対峙することになる自衛隊初の航空機搭載型護衛艦“いぶき”の副長兼航海長の新波歳也を演じた。

平和を守るという目的は同じ


――オファーを受けたときの感想を教えてください。

かわぐちさんの原作がとても手に汗握るもので、興奮しながら読みました。その映画に出演できるのは、とても光栄に思いました。あと、製作陣からの「平和を守るための映画」という言葉も大きく、参加させていただくことに決めました。

――佐々木さんが演じられた新波は、戦わずに平和を守ろうとする男。「戦わなければ守れないものもある」と主張する艦長の秋津(西島秀俊)とは対極にあるキャラクターですね。

登場人物の中で誰一人として戦争をしたいと思っている人間はいません。新波も秋津も方法論や行動が違うだけで、平和を守るという目的は同じだと思います。ただ、秋津は結論だけ言って、そこに至るまでのプロセスを一切話さないので、何を考えているのか読めない。なので、新波の感情のふり幅を大きくした方が対照的に見えるのではないかと思ったので、そこは意識していました。

――劇中には二人が意見をぶつからせるシーンもありますね。

新波と秋津は同じ防衛大学に通っていた同期で、新波は海上自衛隊一筋、秋津には航空自衛隊にいた過去があります。その違いもあるとは思いますが、二人を単なるライバルとして描くのではなく、藤竜也さん演じる群司令の涌井を挟んで意見を言い合うのが面白いなと思いました。

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