佐野勇斗、“小さな恋のうた”は「人生を変えてくれた1曲」

2019/05/22 06:30 配信

映画

5月24日(金)公開の映画「小さな恋のうた」で単独初主演を務める佐野勇斗撮影=横山マサト


MONGOL800が2001年にリリースした楽曲「小さな恋のうた」。世代を問わず、今なお歌い継がれるこの曲をモチーフにした映画「小さな恋のうた」が5月24日(金)に公開する。

同作は、沖縄を舞台に高校生バンドが繰り広げる青春劇。地元で人気を集める高校生バンド、ボーカルの亮多(佐野勇斗)、ドラムの航太郎(森永悠希)、ギターの慎司(眞栄田郷敦)、ベースの大輝(鈴木仁)。デビューが決まり喜びの中にいた彼らだが、ある事故でバンドは分裂してしまう。しかし、1曲のデモテープと米軍基地に住む一人の少女により、彼らは再び楽器を手に立ち上がるというストーリーだ。

今作で映画単独初主演となる佐野に、作品への思いや撮影の舞台裏などを聞いた。

楽曲「小さな恋のうた」をモチーフにした映画が5月24日に公開(C)2019「小さな恋のうた」製作委員会


なかなか奇跡だった


――本作への出演が決まったときは、どんな思いだったでしょうか。

お話をいただいたときはプレッシャーを感じましたが、台本を読ませてもらったらすごくいい話だったので、しっかりやりたいなと思って撮影に臨みました。僕、単独で主演をやらせてもらうのが初めてだったんですよね。でも、座長というのを前に出していくのはいやだったので、意識したのはとにかくみんなと話そうということ。みんなが楽しくやれることが一番だと思って、共演者の人たちにもスタッフさんにも積極的に話し掛けましたね。おかげでスタッフさんとはすごく仲良くなれたし、共演者ももちろん仲良くて、作品も素晴らしいものになったという三拍子そろうのはなかなか奇跡だったなと思ってます。

――佐野さんが演じる亮多は、純粋でお調子者、バンドのムードメーカーという役どころですが、ご自身と比べていかがでしょうか。

亮多は僕に似ているとよく言われるんですけど…、実際はちょっと違うんですよね(笑)。M!LKの佐野勇斗は亮多に近いかもしれないけど、オフのときは真逆です。学生時代は学級委員長をやってて、少しやんちゃな集団の中にいるけど、あまりしゃべらず、一歩引いている存在だったから、バンドメンバーの中だと慎司に近いかもしれないです。慎司は親からはバンド活動を反対されている真面目な高校生で、バンドがトラブルを起こして、先生から「おまえがしっかりしろよ」って怒られるシーンがあるんですけど、僕もそんなふうに怒られる側でしたから。

――撮影の舞台となった沖縄の印象はいかがですか?

今回の映画撮影の前にも、M!LKの写真集撮影で行ったことがあったのですが、東京とは違ってせわしなさがなくて、僕の田舎ともどこか似ているような。人柄が良くてほんわかした感じが好きです。