佐野勇斗、“小さな恋のうた”は「人生を変えてくれた1曲」

2019/05/22 06:30 配信

映画

【写真を見る】大人っぽくなったと話題の佐野勇斗撮影=横山マサト


ベースと歌のリズムの取り方が違う


――ベースも初挑戦だったそうですね。

クランクイン前、半年間くらい練習しました。楽器は小学校の音楽の授業以来、ほとんど触ったことがなくて、ほぼ初めての挑戦でした。ベースだけでも難しかったのですが、ベースを弾きながら歌わなければならなかったので、それが一番難しかったですね。ベースと歌のリズムの取り方が違う箇所があったりして、それはプロの方でも難しいらしいんですよ。そのリズムを一つ一つ分解しながら身に着ける作業は結構苦労しました。ライブのシーンは気持ち良かったけど、ベースがあるのとないのでは全然違って。それはもちろん、歌だけの方が楽でしたよ(笑)。

――バンドメンバーの仲の良さも際立っています。

いくら役者とはいえ、初対面の人とすごく仲のいい人とでは、芝居も多少は変わると思うんです。バンドのシーンの音楽は、実際に僕たちが演奏した音を使っているんですが、そのためもあって、メンバーとも半年間一緒に音合わせをしてきたんですね。だからこそ、その間に築き上げたバンド感が出せたのかなと思います。

あと、バンドの雰囲気を出すために、監督から普段も“タメ語”で話せって言われました。郷敦は年下だし、「ムリっす!」って言ってずっと敬語だったけど(笑)、初めよりは全然仲良くなったと思います。森永くんは映画「ちはやふる -結び-」(2018年)で共演していて、プライベートでもよく遊ぶし、仁も前から知ってるけど、タメ語で話すようになってより仲良くなれたかな。そのおかげか、アドリブもすごく多くて。採用されたシーンも結構あったので、うれしかったですね。

――では、もし高校生に戻れるとしたら、やりたいことはありますか?

うーん…戻らなくてもいいかな。高校生活はこれ以上ないくらい楽しかったので、後悔が全くないんですよね! 遊びだけではなく、大学受験の勉強もしたし、ちゃんとやることをやったので良かったのかなと思ってます。