――演じるのは、幕末にタイムスリップをしてしまうシゲ役。
「現代人なので、お客さんにとって感情移入しやすい役だと思います。とはいっても普通だからこその難しさもありますが(笑)。お客さんをあの時代に連れて行く役割もあるので、ブレずに演じたいです。ちなみにシゲは初演では戸次さんが演じた役。DVDでメイキングも見たのですが、戸次さんがどのようにしてシゲを演じたのか、そして舞台やNACSへの思いなどを感じることができたので、その思いに寄り添えるように、僕なりの新しいシゲを見せたいです」
――役づくりはどのようにして行うのですか?
「作品によってさまざまですね。身体からつくるものもあれば、まずはキャラクターを把握してつくっていくこともあります。今回は、まず新撰組のことやそこから派生する幕末に関することを調べて知識を増やしていく感じだと思います。5人芝居ということもあり、稽古が始まってからいろいろ掴んでいくものもあると思うので」
――ビジュアルでは新撰組の羽織を着ていましたね。
「いつかは着てみたいと思っていた“青い羽織”を着たときはうれしかったですね。ついにこれに袖を通す日が来たか!と。実は新撰組に関わる役は初めてなんですよ。これまでも『刀剣乱舞』などで時代物を演じていますが、幕末を生きた人間を演じるのは難しい。新撰組は今でも好きな人が多いし題材の作品もたくさんあるので、関わるからにはきちんと敬意の念を持って演じていきたいです」
――以前、壬生寺に行ったことがあると聞きましたが…。
「『刀剣乱舞』のDVD特典映像の撮影で行ったんですよ。柱に刀傷が残っていたりするのを見て、あの時代の人たちが実際にここで生死のやり取りをしていたということを改めて知ってゾクゾクしました。どこか遠い歴史の人たちという印象だったんですが、つながっているんだなとその瞬間に思えて。今回の舞台も、あの時のことを思い出しながら演じていくんだと思います」
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