石黒賢、誘拐事件の首謀者役に「ミラーのような気持ちが行ったり来たり」

2019/05/18 10:00 配信

ドラマ

石黒賢(久能源一郎役)コメント


皆川(高橋克典)もまた、事件の核心に迫りつつあるが…※木下優樹菜公式Instagram(yuuukiiinaaa)のスクリーンショット


――20年前の事件の首謀者を演じてみてどうでしたか?

ずっと自分の中に抱えているものはあると思うんです。事件を起こして以来、心の底から笑ったことはないでしょうね。ずっと背負っている荷をいつかほどきたい、自分の罪を認めてしまいたい。

そう思う半面、娘のために墓場まで持っていかなくては、という思いもあります。娘に知られてしまったら重い十字架を背負わせることになりますから。

――実際、長く逃亡していた犯罪者が捕まると、「ほっとした」とのコメントをよく聞きます。

それもまた事実でしょうね。逃げたいけれど、反面捕まって楽になりたい。その矛盾が人間らしいところだし、人というのはそういうものなのかもしれませんね。

――そもそも久能はどういう人物だと思いますか?

圭吾のせりふに「自分の大切な人のために罪を犯してしまうことはある」という意味のものがあったと思います。まさにその言葉を体現しているのが久能という男ですね。彼には彼なりの理由があり犯罪に手を染めました。そこに悔いはないと思います。

でも6話では、事件を隠ぺいするために殺人を犯すなど、悪人と言わざるを得ない部分もあります。捜査の手が近付いてきているということは、捜査一課長なので当然感じている。だから久能は追い込まれてしまったのでしょうね。

――ところで、圭吾と勇吾(藤ヶ谷/二役)同様、対照的な人生を歩む久能と皆川(高橋克典)もまた背中合わせなのではないかと思います。

そうかもしれません。久能は詩織(武田梨奈)、皆川は勇吾と圭吾。大切な存在を守る、という面でも共通点があります。残り2話で明らかになりますが、それは今、申し上げない方がいいでしょう。