ゲイを隠して生きる男子高校生とBL好きの「腐女子」が出会う物語「腐女子、うっかりゲイに告る。」(毎週土曜夜11:30‐0:00、NHK総合)で、「腐女子」の三浦紗枝を好演している藤野涼子。
「紗枝は、学校では自分が腐女子であることを隠している女の子。ゲイである純くん(金子大地)と抱える問題は違うけど、本当の自分を誰にもさらけ出せない点は共通していて、それが純くんを好きになった理由の一つかなと思いました」
――紗枝は、透明の壁で覆われたような純の気持ちを解きほぐしていく、「好きだけど、勃たない」相手。素直に驚いたり笑ったり、クルクル変わる表情は、自然体で実に魅力的だ。
「第1話でBL本を買うところを純くんに目撃されたシーンでは、驚く表情を鏡の前で何度も練習しました。そのかいあり、いろいろな方に『あのシーン、好き』と言っていただけました(笑)」
――撮影前には、役作りのためにBL好きの人にインタビューも行った。
「その影響か、休憩中の金子さんと小越(勇輝)さんがふざけ合う姿を見て、『こういうときに妄想が始まるのかな』と考えていました(笑)」
――映画「ソロモンの偽証」(2015年)で主演デビュー。板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生など、共演者も続々と活躍中だ。
「みんな友達であり、ライバルでもあります。『自分も頑張らなきゃ』と身が引き締まります」
――来年は20歳。今後の目標は?
「ことしの目標は漢字一文字で『準』。20歳の準備期間として、英語の勉強をしています。今後は悪女役もやってみたいです。憧れはオードリー・ヘプバーン。芝居と向き合う姿勢や心の美しさを見習いたくて、部屋にポスターを張っています」
取材・文=田幸和歌子
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