霜降り明星せいやが語る“純度100%のお笑い番組”の面白さと難しさ「『ドキュメンタル』というバケモノに好かれる芸人になりたいです!」

2019/05/23 18:53 配信

バラエティー

「ドキュメンタル」の笑いって、実はめっちゃ繊細なもんなんやと思います


「『ドキュメンタル』って、見る分には楽しいんですけど、プレイヤーからするとこんなに難しいものはない」というせいや。二度目の出演に期待!撮影=後藤利江


──大ファンだった「ドキュメンタル」に出演してみて初めて分かったこと、発見したことはありましたか?

松本さんがよく「『ドキュメンタル』は二次災害が起こる」とおっしゃってるんですけど、今回も二次災害が何回か起こってて。で、二次災害の笑いっていうのは、狙って起こるものではないんだなっていうのは、改めて思いました。熱量を持って、真っすぐ笑いに向き合っているときに起こるものなんやろうなって。

今回、ピザの出前を取るくだりがあって、僕が電話をかけて、それが意外な結果になったんですけど(笑)、あれも僕としては、ただ普通に注文しようとしてただけなんですよ。あれこそが「ドキュメンタル」の面白さなんやと思いますね。極限状態から生まれる意図のない笑い、というか。あと、それを堪えている、みんなの顔の面白さ(笑)。狙ってやる笑いも、もちろんおもろいんですけど、狙ってない笑いのすごさが味わえるところが「ドキュメンタル」の真髄のような気がします。とは言うても、狙ってない笑いを意識し過ぎると、それは狙った笑いになってしまうし、そこで「俺、笑いの運持ってるわ」なんて思ってしまったら、全然おもろくなくなるし。そこらへんが難しいんですよね。だから、「ドキュメンタル」の笑いって、実はめっちゃ繊細なもんなんやと思います。

──「ドキュメンタル」は2018年のAmazonランキング大賞のPrime Video部門のプライム会員特典TV番組ランキングで1位を獲得するなど、大人気のコンテンツですが、その人気の高さの理由はどういったあたりにあると思われますか?

「余計なものが一切ない、純度100%のお笑い番組だからやと思います。それって、日本人がそれだけおもろいものが好きで、おもろいものを求めてるってことやないですか。素晴らしいことやなと思いますし、そんなおもろいものを生み出した松本さんって、やっぱりすごいなと思います。

でも、無駄なものがない面白さ100%の番組って、見る分には楽しいんですけど、プレイヤーからすると、こんなに難しいものはないんですよね。ただただ、ひたすら地肩の強さが求められるっていう、バケモノのような番組で(笑)。でも、他の芸人の地肩を間近に見ることができるのは、絶対にプラスになることですから。僕もぜひまた呼んでいただきたいですね。そしていつか、「ドキュメンタル」というバケモノに好かれる芸人になりたいです!