自分の弱みもさらけ出し、土下座してまで懇願した元久の姿は、視聴者の心を動かした。
これまで、単に樹とつぐみの恋を妨げる存在だった元久。だが第5話放送後、SNSでは「娘が大切だからこそ縛りつけてしまう…つぐみパパの気持ちもわかるから、つらいし悲しい」「いっそ頭ごなしに怒鳴りつけられた方がマシ」「つぐみちゃんを思って鮎川くんに別れてと言ってる。これは責められないよ」など、「別れてくれ」と言うしかない父の心情に寄り添う声が目立つように。
一方で、「パパが過保護すぎる」「結局パパはつぐみのこと、弱くて何もできないと思ってる」といった厳しい意見も。「パパの心臓が心配」「病気のことがあるから、娘の将来が心配なんだろうな」など元久の身体を気遣う声も見られ、様々な反響を呼んでいる。
「考えさせられるドラマ」との評価も多い本作。さまざまな立場の人物のゆずれない思いが丁寧に描かれている点が評価につながっているようだ。
「娘は、自分の代わりに背負って歩いてくれる人に任せたい」という元久の思いを聞き、その後、偶然にも洋貴(瀬戸康史)がつぐみを背負って歩く場面を目撃してしまった樹。つぐみとの未来について改めて考え、悩んだ末に出した答えは“別れ”だった…。
続く第6話は、5月28日に放送する。樹に突然別れを告げられ、失意のどん底で帰宅したつぐみに、実家からある知らせが届いていた。しおり(岡崎紗絵)と洋貴とともに急いで松本へ向かうが、これを機につぐみは、まだ心に残っている樹への想いを断ち切るためにも、仕事を辞めて東京から離れることを決意する。
一方、みずから恋に終止符を打った樹もまた、つぐみへの思いを捨てきれずにいた。そんなある日、上司の渡辺(木村祐一)からつぐみが東京を去ると聞いた樹は、急いで高速バスの乗り場へ向かう――。