――「スパイラル~町工場の奇跡~」には「あきらめない限り、希望はある」というテーマが込められていますが、ご自身にもそのような経験はありますか。
それでなんとかやってきたようなものです。プロの世界なので、その時代その時代を越えて行かなければ次が作れません。やっぱりお金も絡んでくるお仕事なので。その上で、自分たちの理想も曲げずに実現していかなければいけない。でもそれが上手く運ばないときもたくさんあります。そこで諦めないでやっているうちに、何か見えてきます。ずっと考えているよりまず動いた方がいいというのは、経験を通してすごく感じています。
――失敗しながらもそこからヒントが見えてくるということでしょうか。
考え過ぎて「よし、これならいけそうだ」とやってみても、上手くいくことってあんまりないんじゃないかと思うんです。動きながら考えることで、どんどん微調整されて良い結果に向かっていく。
「諦めない」「希望」と言っても、10歳の子が捉えるのと70歳の人が捉えるのでは全然違います。言葉にどこまで意味合いを持たせることができるのかというのは、経験や思索の積み重ねが大事なんだという事を、歳を重ねるほど実感しています。
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