――アイナというキャラクターについて教えてください。
公式設定ですと「クールで落ち着いた女の子」というキャラクターではあるのですが、あくまで“中島作品”の中のお話なので(笑)。私自身は、活発で姉御肌な面がある子だと思っています。
そして、主人公のガロに対しては、時にお姉さんのように引っ張って、時には母のように優しく見守るような立場の女の子ですね。
ガロに淡い恋心も感じられるようなシーンもあって、関係性にも注目してもらえればと思います。
――演じる上での意識した点はありますか?
中島さんの脚本は“強い女性”を描くのがすごく特徴的だと感じていますし、アイナというキャラクターが、決して女の子らしくなり過ぎないように演じようとは思っていました。
でも、スタッフさんからのディレクションで「かわいらしさは残してほしい」と言われたので、ガロと二人きりでいるシーンは逆に女の子らしさを意識して演じさせていただきました。そのギャップにも注目していただければと思います。
――ガロのような熱血漢なタイプの男性はいかがですか?
ガロみたいなタイプの男性が実際にいたらちょっと嫌ですね(笑)。
だからこそ、アニメのキャラクターとしては見ていて本当に爽快なんですよね。
――アフレコ現場での雰囲気はいかがでしたか?
今回、メインキャストの松山ケンイチさんたち俳優陣とは別撮りでした。
今石・中島作品はほとんど同じキャストさんで構成されているんですが、現場では特に壁も感じずに“自由な現場”でしたね。皆さん気さくで誰かしらお話していて、良い意味で一人にさせてくれないんです。
思い思いに立ち振る舞っていて、お互いが違う方向を向いているんですが、背中はしっかりと預け合っていて、私自身もここにいたいなって感じました。
――信頼感のある現場なんですね。
皆さん、それぞれ個性の強い方たちが多いんですがパズルのピースのようにかみ合っていて、信頼感のある現場でしたね。皆さんが本当に楽しそうにアフレコしているのが印象的でした。
――印象に残っているシーンはありますか?
冒頭のシーンがすごく好きなんです!
「大火災」が起きているという物語の根幹にもしっかりと触れつつ、映像がすごく鮮やかで、かつスタイリッシュにまとまっていてさらにそこに格好良い音楽が入る。
もちろん中島さんらしいせりふ回しもありつつキャラクターたちがバトンをつないでいく様子とか、もう“心の中のワクワク”に語り掛けてくると言いますか、一発で物語の中に引き込まれちゃいますよね。
――最後に意気込みやメッセージをお願いいたします。
映像、音楽、お芝居、どれを取っても最高のクオリティの融合だと思っています。
普段アニメを見ない人にも「今のアニメってこんなにすごいんだ」と思っていただけると思います。
既存のアニメファンの方にはもちろんですけど、アニメと距離のある方々にも自信を持って薦められる作品です。ぜひご覧になってください。
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