振付家、演出家の野口量がショートフィルムのコンテスト「GINZA SHORT FILM CONTEST」において国内外からアニメや実写、CGなど300点以上が集まる中優秀作品賞を受賞。今回「GINZA SHORT FILM CONTEST」へ出展させる事になった経緯についてお聞きしました。
「一般社団法人銀座通連合会、および銀座・中央通り、晴海通りに旗艦店を構える24社の国際的なラグジュアリーブランドで組織するギンザ インターナショナル ラグジュアリー コミッティ(略記GILC、略称ギルク)、そして全銀座会が主催した、伝統と革新を繰り返す“銀座の街”が新たな才能を募集する初めての映像コンテストです。銀座という街が伝統を受け継ぎながらもその型を破りながら芸術文化が発展してきた事から「型やぶり」というテーマで、プロ、アマ、年齢、手法を問わず、5分以内の映像作品が公募されました」
「授賞式の日は凄く緊張していました。発表されている五つの賞があり、順番に表彰されるという流れで、残り二つまで名前が呼ばれずドキドキも最高潮の中、「優秀作品、野口量監督『Splendor』」と呼ばれてとても悔しかった記憶があります」
「この作品のため。この作品に携わってくれた人のため。そして自分自身の純粋な挑戦のためです」
「2009年から2013年までWORLD ORDERと言うユニットでダンサー、チーフコレオグラファーという立場で活動していたのですが、その頃から振付以外の映像編集、ロケハンなども同行していていました。脱退後に始動したクリエイティブカンパニー左HIDALIで国民の休日等にちなんだグリーティングシリーズを始めとする自主制作、その他の作品において、演出やロケハン、衣装まで仲間達と考えるようになり、失敗もありましたが徐々に経験を積んでいきました」
「人は未来を見る事は出来ません、願うだけではなく、行動こそ人生を輝かせる。あとはこの作品を観てくれた方々が自由な感性で色々なメッセージを感じとって頂けると嬉しいですね」
「僕自身、プロットや振付を考えるのはとても楽しかったのですが、ロケハン、食事の用意、予算やスケジュールの管理なども自分でやっていたのが一番大変でした。今回カメラと編集をして頂いた山田さんは自身が監督でもあり、色々な面で助けられました。撮影で印象に残っているのは、夜から朝までというスケジュールで、全て撮り終えて照明さんと山田さんと最後の撤去作業を一緒にして、身体はクタクタだけどとても天気よい気持ち良い朝を迎えたことです。今回の制作を通して、改めてプロデューサーさんや制作の皆様、いつも本当にありがとうございます!と思いました」
「今は誰でも自分のチャンネルを持ち演出家や振付家になれる時代になり、数年前まであった価値観が一気に変わったと感じています。自分は自分らしく振付家としてはもちろん、映像ディレクターとしても一歩一歩、確実に前進したいですね」
「今回Splendorに関わってくれたり観てくださったみなさま本当にありがとうございました!」
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