6月2日(日)深夜0時55分からの「NNNドキュメント’19」(日本テレビ系)は、『「自爆」元警部の告発』と題し、警察の違法捜査の実態を取り上げる。
かつて北海道警に“エース”と呼ばれた男がいた。90年代後半、エースこと稲葉圭昭氏は道警の拳銃押収数をトップクラスに導いた。2002年、稲葉氏が突然、勤務していた道警に覚醒剤取締法違反で逮捕される。
逮捕後、警察の組織的な犯罪行為が浮上した。それは「拳銃押収のやらせ捜査」。内部調査が始まると、稲葉氏の元上司など関係者の自殺が続き、真実は闇に葬り去られた。懲役9年の刑期を終え出所してきた稲葉氏は、今カメラに向かって何を語るのか?
現職時代に数多くの拳銃を押収してきた稲葉氏だが、そのほとんどが「やらせ捜査」だったという。暴力団から入手した拳銃を自分でコインロッカーなどに仕込んで押収したり、捜査費用で暴力団から買い取ったりしたこともあったという。しかも、それらの違法捜査は、道警幹部の管理下で行われていたというのだ。
稲葉氏の逮捕直後に、道警監察官から取り調べを受けた稲葉氏の元上司は自殺。また稲葉氏の情報源だったS(スパイ)も拘置所内で縊死(いし)する。結果、道警ぐるみの違法捜査は封印されることになった。ところが、2017年になって意外な展開により違法捜査の存在が公になっていった。稲葉氏は自身の覚醒剤事件を反省しつつも、闇に封じ込まれた多くの「やらせ捜査」の実態をカメラの前で告発する。
語りは松尾スズキが務める。
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