――本作が連続ドラマ初主演作となりましたが、最初にオファーを聞いたときは率直にどう思いましたか?
うれしさと巡り合わせを感じました。杉野遥亮としても一俳優としても、今後の財産になる方との出会いや経験がここにあるんじゃないかと思いました。
――一流企業の会社員から、振り込め詐欺師へ転身を遂げる主人公・草野の役柄に共感できる部分はありますか?
誠実の深い想いに同調できる部分が多々あります。社会に対して思うこと、不条理、悔しさが誠実の反骨心に繋がりますが、僕自身も納得できない事や悔しさが前に進むきっかけにもなっています。その根底にあるものは今を生きる人々に突き刺さると確信しています。
――本作を楽しみにしている視聴者へメッセージをお願いします。
社会の不条理に対する考え方とそれに立ち向かう手段としての詐欺、何が正解で何が不正解か分からないパラドックスですが、そこに懸命に生きる僕たちを笑っているうちに、気がついたら切なくなってくれたら勝ちだなと思っています。誠実たち詐欺グループの姿を通してカタルシスを感じてほしいです。
勢いのある攻めたカットが1話からふんだんに存在します。監督いわく勝ちの画です。あわせてお楽しみください!
――主演・杉野遥亮の魅力はどんなところですか?
今回、杉野さんが演じた草野誠実という役は、お金の事情で追い詰められてしまった若者なんですが その役の気持ちに寄り添いながら、役の痛みを受け取りながら、演技をするという共感能力の高さが監督として本当にうれしいですし、役者として非常に信頼しています。
また、ともすれば、“詐欺=罪=悪いこと”という方程式でモノを考えがちですが、想像力をもっているからこそ、そんな単純な方程式で割り切れないことがこの世の中に存在することを本能的に理解しているのは彼の人間としての柔軟性であり魅力だと思います。
極悪な“杉野遥亮”をお楽しみください。
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