漫才とコント、いずれも常に新基軸のネタを引っさげて、各コンテストで好成績を残す一方、最近はYouTubeで「ジャルジャル公式チャンネル」を立ち上げてネタ動画を発表し、新たなファンを獲得しているジャルジャル。
結成15周年という節目となった2018年は、オール新作コントの全国ツアー「JARU JARU TOWER 2018」を敢行。大盛況のうちに全国4都市・7公演を行った。また2019年2月にはDVD化され、こちらも好評を博している。
今回のインタビューでは、このライブDVD「JARU JARU TOWER 2018 ジャルジャルのたじゃら」の話題を入り口に、「ネタの作り方」や「コントと漫才の違い」「最近気になっている芸人」などなど、“ジャルジャルが今考えていること”に迫った。
――現在、コントライブDVD「JARU JARU TOWER 2018」が評判を呼んでいます。このライブは、舞台転換中に暗転もなく、また幕間のVTRが流れることもなく、お二人のうちどちらかが必ず舞台上にいて、次のコントへとつないでいくという構成で、そのユニークな試みにも注目が集まりました。この“演者が出ずっぱりの連作コント”というアイデアは、以前から温めていたものだったんでしょうか。
福徳秀介:昔からやりたいとは言ってたんですけど、今回は作家さんの方から「こんなんせえへんか?」と言ってきてくれて。
後藤淳平:ネタをやって、V(VTR)をはさんで、ネタやって、Vはさんで…っていう構成に、ちょっと飽きてたというか。何か違う形はないかなっていう思いはあったんですよね。
――提案された「作家さん」というのは、このツアーで演出も担当した倉本美津留さんですか?
後藤:そうです。単独ライブについてくれるのは、これが3回目だったんですけど、付き合いとしては10年くらいになりますね。
――最初にネタありきで、まず個々のコントを作っておいて、後から接合点を作っていったんでしょうか?
後藤:はい、そうですね。うまくつながるように、細かいところを変更したりしながら。
――どちらか一人が必ず舞台上にいなければいけないということで、一番苦労したことは?
福徳:いつもやと、ネタが1本終わったら、水を飲んだり休憩をはさめるんですけど、2本、3本連続で出るとなると、それができないんで、単純にしんどかったですね。
でも、このライブをやる何日か前に、ポール・マッカートニーのライブを見たんですよ。そしたらポールは、3時間ずっと1回も水を飲まずにやりきっていて。それに感化されて、ポールに負けてられないっていう気持ちでやりました。
――(笑)。後藤さんはいかがでしたか?
後藤:大変は大変だったんですけど、逆にネタの順番が覚えやすかったっていうのがあって。全体の流れで「次、あのネタや」って自然に覚えられたんで、そこはよかったです。
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