――いつもより長い時間、一つの役を演じ続けなければならないというのは、体力面だけでなく、精神的にも負担が大きい作業なのでは?
後藤淳平:あ、そこは大丈夫でしたね。ただ、割と長めに一人で場をつながないといけなくて、客席の通路まで降りていくくだりがあったんですけど、会場の造りによって動線が違うんですよ。それを覚えるのが結構大変でした。
――そのくだりでは後藤さん、壁を叩いたりもしてましたよね。
後藤:あっ、あれをやったのは(東京公演の)ルミネ(theよしもと)だけなんですけど…。
福徳秀介:叩いたところが、ちょうど「CLOSED」って書いた貼り紙があるドアだったっていう。DVDの副音声を収録してるときに初めて気付いたんですよ、「なんでそこ叩くねん、めっちゃ劇場感出てもうてるやん!」って(笑)。
後藤:余裕がなかったんです(笑)。
――では、それぞれ個人的に、特に気に入っているコントはありますか?
後藤:僕は「実は空き家に入ってた奴」ですかね。タイトルが出る瞬間まで込みで、お客さんの反応が面白かったです。「怖い話やったんかい!」っていう(笑)。だから本当は、これからDVDを見る方は、タイトルはいったん忘れて見てほしいところなんですけど(笑)。
福徳:僕は、「心の底から無名の芸人のボケいらんと思ってる奴」。僕自身が昔から思っていたことなので(笑)。
――今回のライブは、福徳さんの顔芸と言えばいいのか、福徳さんが表情で笑わせるシーンが多かったのも印象的でした。
福徳:そうですね。ツアーが始まった頃はそこまで気にしてなかったんですけど、思いのほか、僕の顔で笑いが来るんですよ。そうやって続けるうちに、コントによっては「このネタは、お客さんは僕の顔を見てるんだ」っていうことに気付くようになって。それで、ツアーが進むにつれて、どんどん表情が大げさになっていっちゃいました(笑)。
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