――そういえば福徳さんは、「JARU JARU TOWER」で、“漫才はうまいのに、不得意なコントをやりたがる芸人”を演じていましたね。あのキャラクターはご自身を投影されているんですか?
福徳秀介:何となく、そういう気持ちはあります。
――「そういう気持ち」というのは、漫才よりもコントをやりたいんだ、という…?
福徳:はい(笑)。周りの芸人さんからもよく、「またコントのライブやるの? 信じられへんわ」とか、「しんどいやろ」とか言われるんですけど、僕、コントライブがしんどいとか嫌だとか思ったことは一回もないんで。むしろ、もっとやりたいです。もしクオリティーを問われないんだったら、2カ月とか3カ月に1回でもやりたいくらい。
後藤淳平:僕もそう思いますね。シソンヌなんかは、セットや小道具なしで、衣装も一つで、コントライブの全国ツアーをやってて、めっちゃええなぁって思うんですよ。コントで全国を回るとなると、どうしても運搬費が掛かってしまうんですけど、シソンヌのこのやり方だと、漫才のツアーと同じ感覚でできますからね。
――後輩のシソンヌさんのお名前が出たところで、お二人の“最近気になっている芸人”をぜひ教えていただきたいんですけれども。
後藤:じゃあ、僕はシソンヌで(笑)。僕らの2年後輩なんですけど、自分たちのコントライブのツアーとして週末に全国を回るっていう、いいモデルケースを作ってくれてますよね。
福徳:僕もシソンヌは気になります。あと、他事務所ですけど、かもめんたるさん。演技力がエグすぎますよね。それこそセットなんか要らないくらいの説得力で。僕はあそこまで別人になりきれないです。
――福徳さんも、もっと演技力を身につけたいと?
福徳:演技力というか、演技の幅ですね。あんなふうに、お客さんがのめり込むような芝居はまだまだできてないと思うんで。あと、かもめんたるさんって、同じ声のトーンで笑いが取れるんですよ。僕なんかは、どうしても声の大小で笑いを取りにいったりしちゃうんですけど。
――では、後藤さんは今後、どんな力を身につけたいですか?
後藤:僕は、寄席で、安定してお客さんに喜んでもらうっていう力ですね。寄席と単独ライブでは、お客さんが全く違うんですよね。寄席は、老若男女幅広くて、初めて見に来てくれるお客さんも多いので、そこで皆さんに喜んでもらえるようなネタができるようになりたいです。
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