<試写室>「武田鉄矢の昭和は輝いていた」アイドル界の礎を築いた西城秀樹さんの魅力にカンゲキ

2019/06/07 08:00 配信

音楽

「武田鉄矢の昭和は輝いていた 情熱のシンガー “西城秀樹”よ永遠に 2時間スペシャル」より(C)BSテレ東


ワイルドでセクシーな魅力を放出


平成生まれの筆者は、正直西城秀樹さんと聞くと「YOUNG MAN」しか即答できなかったのですが、番組を見ると、「この曲も! あの曲も知ってる!」とテンションが上がりました。それもそのはずですよね。

シングル総売上は約1159万枚でオリコンベスト10入りを連発したり、歌謡界に洋楽ロックを取り入れたり、野球場での単独コンサート、ペンライトの使用など、日本の音楽史に功績を残すスターなのですから。

今回番組では、18のヒット曲を取り上げているのですが、その圧倒的歌唱力、ワイルドな魅力に引き込まれました。女性だけでなく男性のファンも多くいたことが、容易に想像できました。

武田さんと錦野さんが収録で「声がかすれるのが色っぽい」と話していたように、激しく野性的なアイドル時代の楽曲をはじめ、オトナの魅力たっぷりに歌い上げるバラードまで、とてもセクシー。

個人的に「第6回日本歌謡大賞 放送音楽賞」で披露した「至上の愛」で“眠ろう”という部分を目を閉じてささやいていて、トキメキました。

そして、印象的なのは振り付けも。一の宮さんが「秀樹は覚えが悪かった」と振り返る他、西城さんがファンのために、振り付けを変更したという心温まるエピソードも取り上げられる…カンゲキ!!

話がそれますが、「チャンスは一度」など男の魅力全開の楽曲で着用していた衣装、エネルギッシュに歌って踊る様子を見て、筆者はT.M.Revolutionの西川貴教さんが頭に浮かびました。調べてみると当時西川さんは、西城さんの影響を受けていたようで、納得。

そんなことを考えながらも(?)、この番組は若い人にこそ見てほしいです。昭和と平成を駆け抜けたスター・西城秀樹さん。令和を生きるわれわれが、西城さんの大きな足跡を語り継ぐ必要性を感じました。

文=ち