小澤征爾も認めた! 注目の若手指揮者・山田和樹に密着

2010/12/17 19:16 配信

芸能一般

取材に応じた指揮者の山田和樹氏

WOWOWで、12月27日(月)に若手指揮者・山田和樹氏に密着したドキュメンタリー「ノンフィクションW 走りはじめた指揮者 ~山田和樹」を放送することが決定。それにともない、山田氏の囲み取材が横浜市内で行われた。

山田氏は、'09年9月に行われた若手指揮者の登竜門と呼ばれる「ブザンソン国際指揮者コンクール」で30歳の若さにして優勝。さらに、ことし8月に長野で行われた「サイトウ・キネン・フェスティバル」では小澤征爾氏の指名を受け、オープニング公演を飾り大喝采(かっさい)を浴びた。番組では、山田氏に密着し、フランスのルーアン歌劇場管弦楽団と共に行った演奏ツアーの模様や、彼が大学時代の仲間と共に立ち上げた「横浜シンフォニエッタ」の活動などを追う。

山田氏は、コンクール前後の周囲の反応について「(コンクール前は)まずこういう記者会見がなかったです(笑)。なので、もうちょっといいもの着なきゃいけないなと…」と照れ笑いしながら話し、笑いを誘った。また「サイトウ・キネン・フェスティバル」で小澤氏の指名を受けたことについては「最初、ずっとうそだと思ってました。僕のビデオを“小澤先生が見たらしい”という話は、人づてに聞いていたのですが、小澤先生にも会ったことがなかったので、絶対にうそだと。正式に依頼があった後も、3カ月くらいは“あの話はなかったことに”って言われると思ってましたね」と後ろ向きな当時の心境を告白。しかし、その後、小澤氏と会う機会があったそうで「サイトウキネンとは別のお話でお会いしてたのですが、帰り際に“サイトウキネンよろしくね”みたいに言われて。そんな感じだったのでリラックスして(公演に)臨めました」と小澤氏との思い出を披露した。

さらに“山田和樹らしさとは”を問われると、「いま作っているところですね。1回1回の演奏会で、作ろうとしています。60歳、70歳のときに、世界の名だたるオーケストラを振っていたいという夢はありますが、そのために“こんなタイプの指揮者になりたい”というのは明確にありません。コンクールの後は、いろいろ試せるようになったので、いまはいろいろなことを試してみたいです。あえて言うなら“自分を確定しないというスタイル”ですね」と語り、今後のさらなる躍進を感じさせた。