劇場アニメーション作品「ぼくらの7日間戦争」の12月公開決定に際し、原作者の宗田理、監督の村野佑太からコメントが到着した。
子どもたちが常に抱いているいたずら心や冒険心、悪い大人への挑戦を子どもの視点から描こうと思ったのがきっかけで、この物語は生まれました。
今もこのテーマを変えることなく、シリーズの新作を書き続けていますが、これが子どもの本心を突いているから、いつになっても子どもたちの心をとらえて読み続けられているのではないかと思います。これは作者にとってこの上ない喜びです。
今回、この作品が新しいストーリーのアニメ映画になります。
アニメ映画には小説とは違う感動と面白さがあります。あの物語がどんなふうに表現され、皆さんをとりこにするのだろう。それを想像すると、原作者としてもわくわくしてきます。
小説とは違う感動を、ぜひ劇場で体験してください。
解放区より愛をこめて――。
原作を読んで胸が一番高鳴った場面です。今の子どもたちが必要としている解放区とは何だろうか。原作が発表された時代ほど大人は物分かりの悪い人間ばかりではないし、生まれた時から当たり前にあるネット環境は、大人に内緒で冒険することをたやすくさせました。
しかしどうやら、自分たちの自由な居場所を獲得しやすくなったと同時に、その居場所を守るためにはまた別の不自由さが生まれているみたいです。
今の子どもたちが巻き起こす、新しい7日間の冒険。
原作と、そしてかつての映画に精一杯の敬意を持って、新しい「ぼくら」の7日間戦争を紡いでいけたらと思います。
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