――今回の漫才には、2018年春からの一年間で起こった出来事に加えて、平成を振り返る上で欠かせない事件や流行なども盛り込まれています。時事ネタを作る上で心掛けていること、NGな事柄はありますか?
田中:テレビやライブ、そしてこういうDVDではネタが違っていて、全く同じではないんですね。ライブではやるけど、テレビではやらない、そういうのはいくらでもあるんですけど、NGというか、我々が基本的にやることは、ネタにしたときにお客さんが笑うかどうか。まずは、そこが一番なんですね。
そうなると、とても悲惨な事件はウケないし、人道的に、道徳的に酷いものは最初からネタにしない。ただ、扱い方によっては、大きな災害の後だとか、あまりにも大きな出来事に関しては、被害に遭われた方たちが傷つくことなく、その周辺で笑えるネタを探ることはあります。具体的に、これがNGワードっていうのは、ないですけどね。
太田:NGワードっていうと「ちんちん」とかね。
田中:「ちんちん」はNGワードじゃないっ(笑)。
太田:そうだっけ!?
田中:言ったかどうかは別にして、ぜんぜんNGじゃないですよ。
太田:分かんなくなってきちゃったね。「ア○ル」はNGだっけ?
田中:違う、違うっ。厳密にいうと、NGではないけども。
太田:避けてる?
田中:(客に)引かれちゃ嫌だからさ。引かれたら意味ないんで。
太田:「肛門」とかに言い替えたりして…。
田中:肛門なんてテレビでもさんざんネタにしているから、NGワードじゃないし。いわゆる、テレビの放送禁止用語がNGワードという考えですよね。
――今作にも出てくる芸能人の薬物問題は、もはやこのシリーズの定番ネタですね。
太田:大好物だからね。田口(淳之介)も間に合わせたかったね(笑)。もうちょっと早く…ねぇ。
田中:常にあるよ、ああいう事件は。これからも、いつのタイミングだってあるわ。今までだって、さんざんやってきたし。
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