今回、キノコホテル支配人・マリアンヌ東雲と、「マリアンヌの奥儀」の共同プロデュースを務めた島崎貴光にインタビューを敢行。制作の進め方の違いや、新作のポイントなどについて語ってもらった。
――今回のアルバム「マリアンヌの奥儀」はどのようなコンセプトで制作されたのでしょうか?
マリアンヌ東雲(以下、マリアンヌ):わたくしとしては、創業10周年を経て初の新作アルバムということで、キノコホテルの次の一手をリスナーの皆様に鮮烈に見せ付けれられるものを、つまり過去作とは明らかに異なる何かを提示出来なくてはと考えていました。
島崎貴光(以下、島崎):「今度のキノコホテルは踊れる」「踊れるキノコホテル」というコンセプトを僕のほうから提案させてもらい、「音楽性の幅を拡げた楽曲制作」というのをテーマに、音楽への飽くなき探求心を刺激し合いつつ、制作していきました。
――外部から共同プロデューサーを起用するというのは初めての試みですが、島崎さんが参加する経緯などを教えてください。
島崎:昔から知り合いではあったのですが、10数年ぶりに会い、飲みながら、バンドの現状や今後の相談を受けました。
マリアンヌ:ひょんなことから久しぶりに再会しまして。ちょうど創業10周年記念公演を控えていたので、お誘いしたら観に来て下さったのですが、それを機に意見交換する機会を持たせていただいて。
「島崎さんの知恵やノウハウをキノコホテルにぶち込んだらどうなるのだろう?」と。そんなキノコホテルに俄然興味が湧いたのです。それで、私から「ぜひ一緒に」とオファーするに至りました。
――島崎さんはそれまでキノコホテルにどのような印象を持ってましたか?
島崎:サウンドと歌と活動がブレておらず、こういうガールズバンドは他にいない、という印象です。
――収録曲は、いつ頃から作られたものですか?
マリアンヌ:昨年6月の3日連続公演に書き下ろした新曲や、待機中の楽曲が数曲ある中で、アルバムに入れるためにブラッシュアップしたい曲とまだそれには至らなそうな曲と、自分の中で何となく目星をつけてはいました。
島崎さんのアドバイスを元に昨夏からデモの制作を始めて…、ある程度アレンジもきちんと作って形にならないと人に聴かせられない性分ですので、島崎さんに実際に聴いて貰える段階まで漕ぎ着けた時にはもう年が明けていました。
あとはもうギリギリまで、これはという曲が生まれたら真っ先に島崎さんに聴いていただいて、意見を元に構成を直したり、より発展させたりという作業が割と録音直前まで続きました。
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