宮原さんは「まだ実感がありません。とてもうれしいです。今まで長年書いてきて報われることがなく、辞めようと思っていたところに、このような素晴らしい賞を受賞したので、本当に光栄です」と涙ながらに受賞の喜びを語った。
「この賞が欲しくて、大賞を受賞するつもりでこの場のコメントを考えていた」という栄さんは、「受賞したことは本当にうれしいです」と明かした。
そして、山崎さんは「テレビでやっていた占いの結果が悪かったので受賞できないと思っていたんですが、受賞することができたうれしかった」とあいさつした。
選考委員会の井上氏は、「今回は非常に接戦でした」と審査を振り返り「今回は、初めて“恋”というテーマを設けたことでバラエティーに富んだ作品が集まった。決められたテーマの中で、どう個性を出すのか皆さんが切磋琢磨した結果、非常に良い物となった」と受賞作を称賛。「ぜひぜひ勇気をもって新しい才能の、3人の受賞者の方には頑張って欲しい」とエールを送った。
岡田氏も「人の審査をするということは、ブーメランのように返ってきて自分の身を削る思い」と審査の苦労を明かし、大賞を受賞した宮原さんの作品を「これまでにないタイプの作品。とても面白かったです。自分も勉強になった」と素晴らしさを解説。
両沢氏は宮原さんの作品を「世間で話題になった作品に多少なり影響のされたシナリオが多くある中で、非常にオリジナリティーを感じた。映画になりそうな作品」と絶賛。「時代も変わり、さまざまな表現の規制が叫ばれる昨今。新しいスタイルのシナリオ、新しい才能が受賞者の中から生まれて来るのを期待します」と期待を込めた。
受賞の喜びを父に伝えたいと言う宮原さんは「私がシナリオを書くことを猛反対していて、父には内緒でシナリオを書いていたので、ようやく伝えることができる」と、反対していた父との和解を望んでいた。
また、シナリオについては「子どもの頃に、身近な人を亡くしたことがあり、“人の死”について考えるようになり、死を迎える人が感じている“幸せだったと思う事”を表現したかった」と思いを語った。
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