初めて台本を頂きまず驚いたのはせりふが一言もなく、絵コンテだったことです。しかも、その絵コンテは北条先生が描き下ろされた絵コンテでしたのでとても感激しました。サイレントムービーもチェロ演奏も初めての経験でしたので、撮影はとても濃厚に感じました。せりふがないのでディーンさんとその場に合ったせりふでお芝居をしていたので、とてもいい緊張感がありました。
言葉や文化が違っていても、主人公と同じ気持ちになれる。そうあらためて感じられた撮影現場でした。美しい音楽も合わせて楽しんでいただけたらうれしいです。
北条先生はサングラスがすごく似合うと思いました。あんなにディレクターズチェアーに座って、サングラスが似合う監督はウォン・カーウァイか北条先生じゃないでしょうか(笑)。そういうハードボイルドなビジュアルから想像できない柔らかさがあって、本当に現場は自由でした。
僕の世代の男の子だったら、冴羽リョウみたいな男になりたいというボーイズドリームは、皆持っていたと思うので、北条先生の作品の一部に参加させていただけるとのことで、すごく光栄です。
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