劇団猫のホテル、2010年ラスト公演はあの傑作「イメチェン」!

2010/12/25 00:39 配信

芸能一般

「今回はあまり欲張らずに役者だけに専念」した千葉雅子(写真左)撮影=引地信彦

2010年で創立20周年を迎えた劇団猫のホテルの本公演「イメチェン~服従するは我にあり~」が、下北沢 ザ・スズナリにて12月29日(水)まで上演中。座長の千葉雅子をはじめ、中村まこと、池田鉄洋、市川しんぺー、菅原永二ら舞台のみならずドラマ、映画などでも活躍の場が年々広がっている劇団員たちにとってフルメンバー10人がそろう二年半ぶりの本公演となった。いつもは作・演出もこなす千葉も、今回は役者に専念すべく、演出はピチチ5の福原充則が担当。作品も'01年に上演した「イメチェン」を同じく福原が脚色している。千葉の得意とする昭和の高度成長期時代、政界を題材に金、権力、愛を描いたストーリーに、福原節が見事に調和してバランスのよい仕上がりに。千葉らしさを生かしつつも、福原の”破壊”演出もしっかり取り入れた、見ごたえある舞台になっている。愛人役の佐藤真弓、女役がすっかり板についた菅原など個性豊かな実力派役者が見せる笑い満載の舞台は、2010年の締めくくりにふさわしい一本だ。