撮影は順調に進んでいくが、まだどこか互いに気を遣い合っているような空気もある2年3組の面々。それを察知したかは分からないが、大人から、よりクラスが仲良くなれる2つの仕掛けが用意されていた。
1つ目は監督から。オンエアはされなかったが、桐山漣演じる田中先生が、原田先生(古田)不在で出席を取るシーン。教師に反抗的な態度を取る生徒たちは、田中先生の出席にもまともな返事をしない。
そんな中、場を和ませるように桐山がリハーサル後に「(返事してくれないの)寂しいなあ」とボヤき、生徒たちは爆笑。すると本番では明智役の永瀬廉が大きな声で「ハイッ!」と返事。
突然のアドリブに、桐山は一瞬ひるんだようにも見えたが「おー、元気がいいな」と切り返す。田中先生の秀逸な相づちはこの作品の鉄板だ。カットが掛かると全員が大爆笑。
またカメラのアングルを変えて、同じシーンを撮る際に仕掛けたのは東条役の道枝駿佑。どうやら監督に「お前もやってみろ」とこっそり仕込まれていたのか、ちょっと恥ずかしさが残ったまま「ハイッ!」と返事をした道枝は、ちょっとだけ滑っていたが、この勇気がクラスをまとめることにつながったのは間違いないだろう。
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