ボケ担当の水田信二とツッコミ担当の川西賢志郎によるお笑いコンビ「和牛」が、6月18日より「和牛全国ツアー2019『いま、会いにゆきます 〜そして漫才します〜』」をスタート。今もっともライブチケットの入手が困難と言われる彼らだが、結成から今に至るまでは決して順風満帆ではなかったという。それでも歩みを止めることなく、彼らは今でも毎月2本は新作ネタを作り、劇場という戦場に挑み続けている。〝一生漫才〟を掲げる2人の、漫才にかける思い、そして相方に対する思いを語ってもらったインタビューの後編です。
――お二人は今でも毎月2本の新作を作るそうですが、お忙しい中でネタはどうやって作ってらっしゃるんですか?
水田:うーーーーーんって唸ります。うーーーーーんって唸って、ちょっとその辺歩いたりして。
川西:2人して「うーーーーーん」って、気張ってるみたいですね(笑)。でも、何も出なかったら、そりゃあ「うーーーーーん」ってなります。
――絞り出すという感じ?
水田:そうですね。絞り出すしかないです。ぎゅぅぅぅって絞って、ちょっとだけ出るかな? 出ないかな?みたいな。
川西:そやねぇ。
水田:でも、たまに出た! 出た! 出た!って。
川西:急にすごい出るときもある(笑)。
水田:ただ、それがいつ出るかは分からないから、時間が許す限りはネタ作りの時間にせな(ネタは)できないですよね。
――トータルでどれくらいのネタをお持ちなんですか?
水田:いや〜、ちょっと分かんないです。
川西:数えてないですし、1回しかやってないネタとかもあるから。多分自分らでも忘れてるやつもあると思います。でも、それは他の芸人たちも同じで、彼らもいっぱい作ってますよ。特に僕らくらいの世代は、賞レースに出てる芸人も多いですから。僕らが特別作ってる方ってわけではないと思います。
――では、数あるネタの中から、その日どのネタをやるかはどうやって決めてらっしゃるんですか?
水田:直前で決めますね。
川西:その日の公演が始まってみないと、お客さんの感じって分からないじゃないですか。それでも僕らの予測でしかないですけど、何となくこういう感じのお客さんなのかなっていうのと、あとは自分らが何番目の出番かっていうのを考えてネタを決めてます。
――今日はこのネタでいこうっていうのは、どちらから言い出すんですか?
水田:基本は僕です。でも、相方も「そやな」ってならないと。僕だけの意見ではやりません。といっても、だいたい一致しますね。
――舞台で漫才をするのと、テレビで漫才をするのとではネタのセレクト基準も変わったりするものですか?
水田:テレビでやるときに気をつけることは、前にテレビでやったネタはなるべくやらんとこうってこと。あとは、放送に引っ掛かるかどうか。
川西:たまにNGが出ることがあるんですよね。
水田:でも、テレビのときも大体は目の前にお客さんがいるので、そんなには変わらないです。
――ちなみに、お二人が登場する際の出囃子、THE NEATBEATS「HAMBURG TWIST」は、どのように選曲されたんですか?
水田:僕が選んだんですけど、何か楽しいことが起こりそうな曲調のものにするっていうのは、自分の中で決めていて。最初、僕が好きな曲が3曲あって、どれにしようか迷ってたんですね。それを当時、衣装のこととかを相談してた人に聞いてみたところ、この曲の歌詞は、ジューシーでとか、サイズがどうのとか、食べ物のことを歌ってるし、それも何かの縁やから大事にした方がいいって言われて決めました。
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