恒松祐里、“座長”香取慎吾とは「現場でも自然と接することができました」<Interview>

2019/06/27 08:00 配信

映画 インタビュー

恒松祐里がインタビューに応じた撮影=永田正雄


――最初に脚本を読んだ感想は?

私は自分の役と関連付けて読んでしまうところがあるので、とてもつらいことばかり起こるお話だなって思いました。でも、最後の方には希望が見える作品。それを信じながらお芝居していました。

――美波は、どんな女の子ですか?

美波は15歳という設定。高校1年生ぐらいの思春期真っただ中の女の子。撮影していた時の私は19歳だったので、4歳ぐらい離れているんです。だから、ちょっと幼いなと感じて。

美波のことを客観的に見ながらも、私が思春期だった頃に抱えていたモヤモヤした気持ちなどを思い出しながら演じました。

――15歳と19歳の“4年”は大きい?

19歳は20歳の一歩手前。階段を一つ上るようなステップアップする時期なのかなと思います。

でも、15歳は高校1年生といっても、まだまだ中学生みたいなもの。その時の自分がどんな感じだったのか忘れかけていたところがありました。

――美波に共感した部分はありましたか?

私自身はあまり反抗期がなかったんですけど、10代の時に撮影した「虹色デイズ」(2018年)という映画で反抗的な感じの役を演じた時は遅めの反抗期が来ました(笑)。ちょっと役を引きずってしまったんです。

今回の作品では、その時のことを思い出しながら、美波としてどうやってカメラの前に存在すればいいのか。美波としてどう生きるのかということをずっと考えていました。

――どちらかというと役を引きずるタイプ?

「虹色デイズ」の時はそうでしたけど、とても苦しかった記憶があるので何とか自分で克服できないかなと思っていました。今回の「凪待ち」では割と役を客観的に見ることができましたし、自分と年齢が離れている設定だったので、特に引きずったりすることはなかったです。

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