――映画の後半、亮輝と互いの気持ちをぶつけ合うシーンが印象的でした。
あそこは20分ぐらいの長回しで撮影しました。演じていてもスピード感があって、次のことを冷静に考えられないほど、いい緊張感がありました。一つでもセリフを飛ばすと一からやり直しになるんですけど、テイクを重ねるごとにいろんな挑戦ができて、撮り終わった後はすごい達成感がありました。
――堀さんは青春マニアだそうですが、青春マニアから見たこの映画はどうですか?
そう、私、映画やドラマ、CMはもちろん、写真も音楽も青春ぽいものが大好きなんです。この映画は青春の美しさもあれば、残酷さもあって、すごくリアリティがあるなと思いました。今の時代に合った新しい青春映画だと思いますし、いろんな人に届いてほしいなと思います。
――今回の経験を経て、自分なりに成長できたと思うところはありますか?
私は自分の弱いところを出すのが苦手で、ちゃんとした人に見られたい、しっかり者だと思われたいというのが強くあったんですよね。でも、そんなムダな強がりはやめて、自分の未熟なところやマイナスの感情を隠さずに出せたら、もっと自分の殻を破れるんじゃないかと思うようになりました。それは初ちゃんを演じたからこそ思えたことだと思うので、とてもいい経験をさせていただいたと思っています。
取材・文=馬場英美
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