映画「溺れるナイフ」(2016年)で高い評価を得た山戸結希監督が、累計販売部数450万部を超える人気漫画を映画化した「ホットギミック ガール ミーツ ボーイ」(公開中)。映画「渇き。」(2014年)で注目されて以降、「ソロモンの偽証」(2015年)、「ちはやふる」三部作(2016年、2018年)など話題作に出演し、独特の存在感を放ってきた清水尋也が、主人公・初(堀未央奈)の弱みを握る幼なじみ・橘亮輝を演じている。
――清水さんが演じられた亮輝は初のことが好きなのに、彼女の弱みを握って奴隷にさせるなど、ちょっと陰のある役どころですね。
僕が女性の側だとしたら、あそこまで振り回されるのは絶対にイヤです(笑)。超進学校に通っていて頭はいいんだから、もうちょっと言い方があるでしょ、と思いますよね。ただ、そこが亮輝のこじらせているところなので、だんだんかわいく見えてくるところもあるんですけどね。
――確かにものすごくこじらせているキャラクターですね。
人によっては本当にイヤな奴になってしまうので、そこは「気をつけなよ」と言いたいです。僕も人をいじったりするタイプではあるんですけど、さすがに「俺の奴隷になれ」とは言わないですから(笑)。
――初を演じた堀未央奈さんの印象を教えてください。
すごくかわいらしい方で、お芝居に対する底知れない純粋さを持っている方だと思います。あと、山戸監督とすごくフィーリングがあっていましたね。女性としての解釈だったり、女性としての生き方みたいなものが似ていたみたいです。なので、二人の間にはものすごく太い絆があって、しょっちゅう二人で目を合わせて話し合っていました。
――清水さんは初のような女の子をどう思いますか?
はっきりしろよ、と思うときもあるけど、イヤなことはイヤといえる子でもあって。亮輝と接することによって、自分の意思をしっかり持つようになり、自分はこうしたいと主張できるようになっていく姿は頼もしく思いました。あんなに小さくてきゃしゃなのに、後半の初はすごく大きく見えますよね。その変化は見ていて気持ちよかったです。
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