本作の監督であり、世界でもトップクラスの写真家・蜷川が自ら撮影した今回の写真は、小栗演じる太宰と、宮沢、沢尻、二階堂演じる3人の女たちのそれぞれの関係性を映し出したもの。
正妻・美知子(宮沢)の、夫に対してさまざまな感情を飲み込み、押さえた表情の中に潜む繊細なまなざし。
太宰の心を強く動かした愛人・静子(沢尻)のかれんな美しさと天真らんまんな“少女性”。
そして盲目的に太宰との情事に耽り、“最後の女”となった富栄(二階堂)の湿気のある吸引力…。
それぞれの女性と映る太宰の表情もまた、関係性によって異なるのも印象的だ。
本編でも、この写真同様3人の女性陣の感情が寄り集まり、多面体の太宰の全体像があらわになっていく。
一見太宰に振り回されているように見えて、実は自分の意志で力強く生きている女性たちを、実力派女優陣がどう体現するのか。
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