清水くるみと中野量太監督が、6月24日に神奈川・イオンシネマ新百合ヶ丘で行われた映画「長いお別れ」公開記念舞台あいさつに登壇した。
本作は、蒼井優が東家の次女・芙美を、清水がアルバイト・小西未央を演じる他、竹内結子、松原智恵子、山﨑努が出演する、笑って泣いて、前に進んでいく家族たちの新たな愛の感動作。
清水は、本作のオファーをもらった時のことを聞かれると「このお話をいただく前から中野監督とは面識があって、監督の作品に出たい出たいと言っていたので、本当にうれしかったです」と感想を述べた。
一方、中野監督は「一番最初に認識したのは、『桐島、部活やめるってよ』(2012年)ですね。なんだこの子は、誰よりも良い!と思って。今回、一緒にお仕事をして、本当に魅力的なお芝居だったなと。僕はどこか憂いのある、寂しさを持っている、裏に影を持ちながら明るい芝居ができる人が好きで。それが表現できる人だな、と改めて感じました」と清水をキャスティングした理由を明かした。
司会から蒼井の印象を聞かれると、清水は「高校生の頃から大好きな女優さんで、携帯の待ち受けも蒼井さんだったくらいで、本人には恥ずかしくて言えなかったですが(笑)。一緒にお芝居できて光栄でしたね。根っからの女優、女優として生まれてきた人だな、と感じました。天才肌、感覚で持っているものとか、生まれ持った才能があるんだなと感じました」と語った。
中野監督は「感情表現の幅がとにかく豊か。悲しむという演技一つでも、彼女は誰よりも幅を持っている。彼女だけの心情表現ができる。そうすると、唯一無二の芝居で、観客はその役にしか見えなくなる」と大絶賛した。
最後に、清水は「実は最近、私の父方の祖母も認知症になってしまって。母も気を使いながら介護をして大変そうなので、初めて自分から『作品を見てほしい』と言いました。この作品は、重い現実を描いているがユーモアを交えているので、前向きな考え方になれる作品だと思うので、いろんな方に見ていただいて、たくさん広がっていくとうれしいなと思いました。ぜひ、隣近所の人に伝えていってくださいね」とアピール。
中野監督は、「僕の映画は、スタッフやみんなが自分の家族に見せたいと思える映画にしたいと思い、製作しています。みんなが本当に自分の家族に見せたい映画を作りましょう、そうすれば絶対に映画は成功して広がりますから。ですから(観客の)皆さんもぜひご家族に伝えてください」と、終始和やかなムードで進んだイベントを締めくくった。
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