山田裕貴、演じる雪次郎とシンクロ「まるでパラレルワールド」 <なつぞらインタビュー>

2019/06/28 08:15 配信

ドラマ インタビュー

【写真を見る】雪次郎(山田裕貴)と雪之助(安田顕)の親子愛に号泣!(C)NHK


山田裕貴「家族の三者三様の愛の伝え方をビシビシと感じました」


――第13週で描かれる、安田顕さん演じる雪之助さんの気持ちはどのように感じましたか?

雪次郎として、雪之助さんの厳しさの中にある愛情をすごく感じました。例えば、雪之助さんは、雪次郎が「川村屋」での修行をやめたいと伝えたときに、一緒に「川村屋」に行って謝ってくれて、雪次郎の気持ちが変わるまで一緒に働くって言うんです。一見、僕でもそうするかな?と思うのですが、なかなか出てこないですよね、その選択肢。

雪之助さんにとって、雪次郎はたった一人の息子で、跡を継いでもらいたい人で。雪次郎のことを見守ってくれるし、かといって跡を継ぐことを強制はしないし、ただそばにいて一緒に働く…。叱るわけでもなく、見守る。なかなかできない、すてきな選択だなと思いました。雪次郎としては、ただただ申し訳ないという気持ちですよね。ものすごく複雑でした(笑)。

あとは、安田さんといると不思議とちょっと緊張するんですよ。父親と一緒にいるような感覚になってしまって。母ちゃん(仙道敦子)は「母ちゃんには謝らなくていいからね」っていう優しさの愛をくださって、ばあちゃん(高畑淳子)は俯瞰してみているという愛情。

家族の三者三様の愛の伝え方をビシビシと感じました。雪次郎として、しっかり自分の「演劇をやりたい」という思いを伝えなきゃと思いましたね。

――小畑家の皆さんとの撮影の雰囲気はいかがですか?

皆さんとても面白いですし、愛の深い方々なので、いつも温かく見守ってくださいます。段取りとかテストでも、「好きなようにやんな」と言ってくださって。

小畑家のシーンは、雪次郎にかきまわされて、家族の心境が変わるというところが多いので、僕の好きなようにやらせてもらっています。

なので、(お芝居が)本番までに決まることがあまりなくて、テストや段取りでは探ってて、本番でビシっと決まることが多いような気がします。「今のだと伝わりづらいですかね?」と皆さんに聞いてみることもあります。