“Lの一族”の泥棒スーツのデザインを担当したのは、舞台、映画、歌舞伎、音楽など多岐に渡りデザイン、スタイリングを担当している人物デザイナー・柘植伊佐夫。民放ドラマの衣装デザインを一から全て制作するのは初となる。
柘植は、映画「ヤッターマン」(2009年)で、深田が演じたドロンジョの衣装デザインも担当しており、本作の監督である武内監督の「翔んで埼玉」(2019年)の人物デザイン監修/衣装デザインも担当している。
泥棒スーツの制作にあたり、柘植の一番のこだわりはスーツの素材。特撮戦隊もののようなスーツとは異なる、新たなイメージを作り上げたいと考え、誰もが想像しやすいエナメル素材や皮の素材などを中心に置かずに、今回あえてノスタルジック感を醸し出し、光の反射で色合いが多少変化するベルベット素材を使用している。
それぞれの衣装カラーは、華の衣装であるレッドカラーをまず決定し、そこを基準として、それぞれのスーツのカラーを選考。キャラクターのイメージを考え、柘植独自の感性によって緻密に作り上げられている。
深田はポスター、ティザービジュアルの撮影後に「衣装合わせの時にテーブルの上にたくさんビジュアルの資料があって、“これは何の資料なのかな…?”“このポーズは一体…?”というのが率直な感想です(笑)。衣装を着て初めてポーズをしてみたんですが、“意外とできた”とほっとしました」とコメントしていた。
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