佐野元春デビュー30周年を記念し、堤 幸彦が脚本・監督を手掛けたドラマ「コヨーテ、海へ」が2011年1月3日(月)にWOWOWで放送される。ドラマの中で、主人公のハル(林遣都)がニューヨークで出会うハーフの女性ダンサー・デイジーを演じた長渕文音に、役作りや見どころを語ってもらった。
――まず脚本を読んだ時の印象を聞かせてください。
「ただ旅をしているだけじゃなく、登場人物たちが旅を通して成長していくっていうお話が面白いと感じました。それに、わたしが演じたデイジーが強烈な女の子で(笑)。“この役、絶対やりたい!”と思いましたね」
――デイジーは、ニューヨークで育った日本人とアメリカ人の両親をハーフに持つ女の子。演じる上で気を付けたのは、どんなところですか?
「まずは話し方ですね。中学のころ、通っていたインターナショナルスクールにはいろんな国の子が集まっていたので、その子たち特有の話し方を思い出したり、海外映画を観たりして勉強しました。人との距離間もそう。話すときの距離って人それぞれ、いちばん気持ちいい距離間っていうのがあるらしいんです。で、その距離が外国人は日本人より近いということで、ハルとのシーンでは“こいつ、近いよ”って思うくらいの距離まで近付いて話すようにしました。デイジーが詳しいビート音楽についてもせりふをただ覚えてしゃべるだけになるのは嫌だったので、堤監督からいただた資料などで勉強をして撮影に臨みました」
――堤 幸彦監督の現場はいかがでしたか?
「今回が初めてだったんですけど、毎日が刺激的でした。監督はせりふを付け足したり、変えたりしていきながら、デイジーという役をわたしに近づけてくれたので、演じていてすごく心地良かったですね。ただ、ビート音楽の説明ぜりふが一気に増えた時はすごく驚いて(笑)。撮影の前日は、そのせりふしかしゃべってないんじゃないかと思うくらい練習しました」
――では、最後に番組の見どころを教えてください。
「問題を抱えている登場人物たちが旅、そしてビートによって変わっていくっていう、それぞれが成長していく姿を観てほしいですね。家族の愛や友情、きずな……追い求める夢など愛にあふれているドラマなので、皆さんに楽しんでいただけたらうれしいです!」
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