LoVendoЯは2017年11月以降、それぞれのソロ活動をメインにし、実質、活動休止状態になっていた。長くファンをモヤモヤさせていただけに、今回の正式発表は残念ではあるが、すっきりしたというファンも少なくないだろう。
元々LoVendoЯは、モーニング娘。卒業と共に芸能界を引退するという気持ちを固めていた田中れいなを引き止めるために、つんく♂が提案した音楽活動である。田中の稀有な歌手としての才能を惜しんだためだ。公式な発表ではないが、後に田中がインタビューなどでつんく♂とのやりとりを明かしており、彼女のファン、ハロー!プロジェクトのファンには広く知られていることだ。こうした経緯もあり、田中はファンが不満事を持つたびに何かと矢面に立たされてきた。
田中の女優活動が増えていったのは事実だが、LoVendoЯの活動が止まったのはそれ以前。岡田万里奈は自身の卒業ライブでLoVendoЯが再始動できずにいることを、「誰か一人のせいではない」と語っている。
LoVendoЯよりも、ギタリスト、音楽家としての自由な活動を求めた魚住有希。音楽活動を模索しながらも、大好きな釣りを次の活動に選んだ岡田万里奈の決断。彼女のメッセージを飲み込めたファンもいるだろうし、それでも“誰か”を田中と思ったファンもいるかもしれない。
その視点はLoVendoЯをどう見てきたかによるが、一つ主観で述べるなら、変化と成長の中、20代半ばの大人が新しい夢を追い掛けたいと道を分かつのは珍しくなく、きっかけは田中のために結成されたグループだとしても、彼女に責任をかぶせる時期はとうに終わっていたはずだ。
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