2.5次元俳優・竹中凌平が女装役で新境地?「俺どこに向かってるのかな、確かイケメン俳優だよな!?って(笑)」

2019/06/30 09:05 配信

2.5次元

2.5次元舞台やストレートプレイを中心に活躍する竹中凌平撮影=コザイリサ

原作・木崎ちあき、イラスト・一色箱による同名小説を原作とした舞台「博多豚骨ラーメンズ」が、7月13日(土)より、東京・シアターサンモールにて上演開始。人口の3%が殺し屋の街・博多を舞台に、私立探偵、拷問師、情報屋といった裏稼業の男たちが巻き起こす群像劇だ。

同舞台のメインキャストの一人、殺し屋の林憲明(リン・シェンミン)を演じるのは、今人気の2.5次元舞台やストレートプレイを中心に活躍する竹中凌平

竹中は現在、人気コミックスの舞台化作品「『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE -vs VARIA part1」、通称“リボステ”に出演中。6月30日(日)にこの大阪公演を終えると、わずか2週間弱で次の舞台へと立つことになる。現在も舞台真っただ中の竹中が、2.5次元舞台の裏側や素顔について語るインタビュー第1弾。

――先日、「博多豚骨ラーメンズ」のメインビジュアルが公開。女装姿を披露されましたが、反響は?

SNSでたくさんの温かい声をいただいて、純粋にうれしかったです。女装することなんて、普通はなかなかないですからね(笑)。人生初の女装は、どういうふうに見られるのか正直すごく気になっていました。でも、蓋を開けてみたら結構反応が良くて、本当によかったです。撮影の日には原作者の方が九州からわざわざ見に来てくださって、姿を褒めていただいたのでとても安心したのを覚えています。

――ご自身では女装姿をどう思いましたか?

初めて見たときは違和感しかなかったです…。最初に今回のお話を聞いたときは、「俺どこに向かってるのかな、確かイケメン俳優だよな!?」って思ってたんですけど(笑)。でも、いろいろやらせていたけることは本当にありがたいことですし、どの経験もすごく面白いです。

――稽古はこれからだとうかがいました。準備期間がとても短く、ハードなスケジュールですね。

僕が演じるリン・シェンミンは19歳。生まれてからの(彼の)19年間を1カ月で作るということもなかなか難しいのに、2週間という短い準備期間はかなり大変だと思います。先日、「SPECTACLE STAGE『W'z《ウィズ》』」という舞台で主演をやらせていただいたんですが、やはりスケジュールの都合で途中からの稽古参加となり、そのときの稽古は6日間でした。その期間で初体験のDJ演奏や100手以上ある殺陣を練習したんです。これまでやったことのない両刀の殺陣もあったんですが、たまたまできちゃって(笑)。だから、今回も大丈夫かなと思います。それに、中途半端なものは見ていただきたくないので、何としても満足いただけるものに仕上げます。できればもう少し余裕を持って役と向き合いたいんですけど、こればかりはスケジュールなので仕方ないですね。

――上演中の“リボステ”は2018年秋の初演に続き、2作目の主演。沢田綱吉と長く向き合ってきているのかと思います。今回は何を意識して演じられていたのですか?

前回はリボーンに出会う前の、みんなから“ダメツナ”と呼ばれている状態からのスタートだったので、いかに“ダメ”を演じて、いかに”かっこ悪く“していくのかを真剣に考えていたんです。そこからリボーンと出会い、仲間やファミリーもでき、骸と戦って一つ成長した。その初演を経ての今回だったので、少し成長したけれどまだまだ弱い部分もあり、前回同様に仲間たちの支えもあってまた一つ壁を乗り越えて成長していく、そういうイメージで作っていました。

――“ダメツナ”のときはかなりかっこ悪い役でしたが、演じる上でのコツは?

ポイントとして、顔(表情)は崩すようにしていますね。あと、リアクションもいちいち大きく、動きもダサくしたり。自分で言うのも何ですけど、スッとしてたらかっこ良くなっちゃうんですよ、僕(笑)。だからたぶん皆さんの想像以上に顔を崩していました。特に、舞台は最初にお客さんの印象が決まってしまう部分があるので、冒頭のシーンではいかにダメ感を出していくかというのは大事でとても意識してましたね。

――役作りの際に、原作は見るようにしていますか?

もちろんです。限界はありますけど、声やしゃべり方とかトーンをなるべくアニメに寄せようとは思ってますね。役を内側からしっかり作りこんだうえでですが、そういう外面も重要。お客さんもその方が違和感なく楽しめますし、やっぱり原作あっての舞台なので、そういうのは大事にしようと思っています。

関連人物